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宮里藍が描く挑戦の足跡

藍「近くて遠いような3打差」、最終日はチャン・チョンと直接対決!

大会3日目の土曜日、強い日差しが照りつけて気温は27度を超えたが、ファンの熱気はそれ以上だ。市街地から近い立地条件も手伝って、この日訪れたギャラリー数は15,072人。初日から3日目まで、動員数は連日過去最高記録を塗り替えている。そして、そのファンの期待に応えるのがスーパースターの条件だとするならば、宮里藍には十分その資格がある。

昨日の夕方、バックスイングで下半身の流れを止めることを練習したという宮里だが、その効果はすぐに表れた。1番ホールで残り169ヤードを5アイアンでピンそば1メートルにつけるバーディスタート。その後も良い流れのままバーディを積み重ね、結局この日は7バーディ2ボギーの「67」。2オーバーから一気に3アンダーまでスコアを伸ばし、首位のチャン・チョンと3打差の2位タイに浮上した。

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「アイアンの距離感が合っていたし、横にぶれることもなく、今日はアイアンでとったバーディが多かったですね。いいリズムで回れました」という宮里。「明日は天気が悪いと聞いていて、スコアを伸ばすなら今日しかないと思っていたので、1つでも多くバーディをとっておきたかった」と、イメージ通りのプレーに納得の表情を見せた。

自身の連覇に向けて超えなくてはならないのは、米ツアーで活躍する強敵、チャン・チョンだ。ホールアウト後、「JJ(チョン)は、すごく気持ちの強い選手。アメリカだと藍はついて行けてないけど、日本でこういう状況というのは、すごく運を感じます。明日は出来れば一緒に回りたいです」といっていた宮里だが、その願いは叶い、明日の最終組はツーサムでの直接対決となった。

「背中を追いかけると自分で自分を苦しめるので、別のところで気持ちを引き締めて、自分のスコアに集中したい」という宮里と、「自分についてくれるギャラリーではないかも知れないけど、楽しみたい」というチョン。役者たちの素晴らしい活躍で、舞台はこれ以上ないほどに整った。

2006年 日本女子オープンゴルフ選手権競技



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