2010年 全英リコー女子オープン
期間:07/29〜08/01 場所:ロイヤルバークデイルGC(イングランド)
藍、4オーバー79位タイスタート「自分で自分を許せなかった」
宮里藍にとって、メジャーの中で最も相性の良い大会といえる「全英リコー女子オープン」。しかし、初日は苦しい展開に見舞われた。練習ラウンドから危惧していた2番(410ヤード、パー4)で、グリーン左のバンカーから寄せきれずボギー。大会前からボギーが先行しても、「気持ちにゆとりをもってやりたい」という宮里だったが、この日は波に乗り切れることなく終了することになってしまった。
宮里がこの日一番心を折られたのが、10番(360ヤード、パー4)のパーパット。「10番のパーパットはなんとなく打ってしまった。淡泊に打ってしまって、自分で自分を許せなかった。それで気持ち的に乗っていけなかった。」まさに、「打たされて」しまいあっけなくこの日4つ目のボギーを記録してしまう。宮里の一番の強みともいえる精神的タフさが見えてこない“らしく”ないボギー。自分で自分のミスを受け入れられないままホールだけが進んでしまった。
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この日は、17番(516ヤード、パー5)でのツーオンからのバーディが唯一のバーディ。「17番(のセカンド)は完全にミスショットです。ライが悪くて、距離は届くけど低いボールが出るよとミックにも話していたのですが…。うまくバンカーを避けてグリーンに載ってくれて、リンクス最高って感じでした(笑)」結局予想通り低いボールでグリーンを駆け上がり、ホッと一息つけるバーディを取ることができた。
トップと8打差という苦しい初日になってしまったが、「基本的には我慢していくだけだし、まだまだチャンスはあると思う」と、本人は決してあきらめてはいない。米ツアーでは、最終日にビッグスコアで優勝を掴んできた宮里だけに、明日からの巻き返しに期待したい。