2010年 全英リコー女子オープン
期間:07/29〜08/01 場所:ロイヤルバークデイルGC(イングランド)
これぞ真骨頂!藍、耐えるゴルフで31位タイへ浮上
1流の選手は同じミスを2度しないという。昨日、自身の精神的もつれから5ボギーを叩き、4オーバー79位タイと大きく出遅れてしまった宮里藍。この日は、打って変わって素晴らしいプレー。
「良い集中力で、昨日言っていた気持ちの切り替えを一つの目標にしていて、昨日の反省点を生かせるようにして、そのテーマを最後まで守れたのが良かったと思う」と、納得できないプレーで消化不良を起こすことも「1回も無かった」という。さすがに世界トップランクの選手だけに、昨日と同じミスは起こさず1日で立て直してきた。
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昨日に比べ、風が弱かった2日目、宮里は難関の1番(430ヤード パー4)を難なくパーで切り抜けた直後の3番(373ヤード、パー4)この日初めてのピンチが訪れる。ティショットを左のバンカーに入れてしまい、カラーからのパーパットはおよそ6メートル。それを沈めて宮里は波に乗ることができた。6番で1メートルのバーディを沈めると、11番ではベタピンのバーディ。13番のピンチもパーで凌いで迎えた15番パー5、最大のピンチを迎える。しかし、この日のように冷静に淡々としたときの宮里は強い。2打目を右のブッシュに入れ、アンプレヤブル。4打目を105ヤード残したが、得意のPWで手前3メートルにつける。これを慎重に沈めてバーディ一以上に価値のあるパーで最大のピンチを乗り越えた。
結局、この日は3バーディ1ボギーの70でラウンドした宮里は「良かったです。昨日、残り3日間でやっていくことは分かっていたので、それをやっていくだけだと思っていました。」と昨日の時点で残り3日間を視野にいれ冷静さを取り戻すところは流石だ。1日で、振り出しに戻すことはできなかったが、31位タイで決勝ラウンドに進出。トーナメントの後半でビッグスコアを記録している宮里だけにあと2日も期待して見たいところだ。