この日はアウト9ホールの練習ラウンドをこなし、最後の調整を終えた宮里藍

USLPGAツアーの長き戦いも、今週の「ミズノクラシック」を含めて残り3試合となった宮里藍。賞金ランキングでは、トップに約34万ドル差の6位。シーズン前から目標としてきたプレーヤー・オブ・ザ・イヤーも、トップに2ポイントと僅差ながら追う立場にいる。

結果を追わず、目の前の1打に集中することを常に掲げている宮里だが、「結果を求めると力が入りやすくなる。残り3試合という意味では、コントロールは難しい」と、自らを客観的に見つめる。その上で、「気持ちをまっさらにして、1打1打を打っていくことが大事。どうゆう状況であれ、楽しむことが大事」と、徹してきた信念を改めて胸に刻み込んだ。

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今シーズンは日本ツアーに5試合出場し、すべてトップ10フィニッシュと、安定して上位で終えている宮里。毎試合、日本のファンの期待を一身に浴びてのプレーとなるが、それをプレッシャーに感じず、自らの高いモチベーションに繋げている。

「期待されないプロが一番、悲しい。声援してくれることが力になるし、日本ではそれがバネになって成績もついてきていると思う」。今週も多くのギャラリーが宮里組に続くと予想される中、ホームのアドバンテージを活かし、背に受ける声援を追い風にして、ラストスパートへの体勢を築きたいところだ。