2010年 LPGAツアー選手権
期間:12/02〜12/05 場所:グランドサイプレスGC(フロリダ州)
藍、最終ラウンドに進めず終戦・・・最優秀選手の獲得ならず
プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)獲得を目標に掲げ、スタートを切った宮里藍の2010年シーズン。逆転タイトル獲得に向けて最後のチャンスとなった「LPGAツアー選手権」は、第3ラウンドを終えて通算1アンダーの35位タイ。最終ラウンドに進めるカットラインに僅か1ストローク届かず、宮里の今シーズンは幕を閉じた。
2日目以降は巻き返したものの、初日の103位タイという出遅れが大きく響いた宮里。「今年を象徴するような締めくくりでしたね。ナンバー1になったり、落ちたりを繰り返していたので・・・」と、最後の戦いを振り返る。その上で、「今年には満足しています。すごく良いシーズンでした」と、年間5勝、一時は世界ランキングトップにも立った充実のシーズンを総括した。
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プレーヤー・オブ・ザ・イヤーは惜しくも逃す結果となったが、「2、3年かけてなりたいと思っていたし、簡単に取れるものじゃないからこそ目標にしたので、こういう結果になって当たり前、というのもある」と、素直に現状を見つめ、受け入れていた。その大きな目標に向け、見えてきたものもある。「人間的にもゴルフ的にも、今の自分には足りないものがある。それを知れただけでも良かった」。最終戦までタイトル争いを続けた1年は、宮里に多くの課題も授けてくれたようだ。
精神的にも体力的にも、ハードなシーズンだったことは想像に難くない。「今年は、今までで1番自分のエネルギーを消化した1年だった」とも明かし、オフは静養に重きを置く考えだ。「休まないと頑張れるエナジーも出ない。オフに自分を振り返って、来年をゼロの状態で迎えられれば、初戦からチャンスは出てくると思う」。まずは身体と精神をゆっくりと休め、来シーズンに向けて万全の状態を築いていって欲しい。