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有村、2オーバーから巻き返して2アンダー

「大王製紙エリエールレディス」初日、1番(パー5)で2.5mを沈めて幸先良くバーディスタートとした有村智恵だったが、直後にショットが乱れ始めた。

2番ではティショット、第2打とバンカーに捕まるが、ここは2mを沈めてパーで切り抜ける。しかし、続く3番(パー3)で右手前バンカーに入れると、寄せきれずにボギー。左ドッグレッグの4番では、ティショットが左の林方向に行くが木に当たってラフに戻り、寄せワンのパーセーブで事なきを得る。しかし、6番をボギーとすると、続く7番(パー3)ではティショットを大きくスライスして右ラフに外し、寄せきれずにボギーとした。

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「スタートしたときは、打った瞬間どこにいくか分からないようなショットばかりで、ここはOBも近いし、ティショットも打てるところに行ってくれればいいやって感じでした」とその苦闘を振り返る。

それでもキャディの一言で立ち直りを見せはじめる。「左手を気にし過ぎて、体が回転せずにインパクトで力が入っている。打ち急いで肩が入っていないのでは?」アドバイスに従って意識を変えると後半は徐々にショットが捕まるようになったという。

9番(パー5)でのバーディの直後、10番ではバンカーから20ヤードを直接沈めて連続バーディ。「あれで気が楽になった」という有村は、後半は3バーディ、ノーボギーと巻き返し、通算2アンダーの17位タイでホールアウト。「このスコアで上がれて良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

ショットが不調だった原因は、やはりけがをしている左手の影響。先週休んだことで筋力が落ち、それがショットの精度に影を落としたという。それでも「今日やって痛みは無かった。あとは怖さだけを取り除いていきたい」と、しっかりと前を見つめた。(香川県三豊市/今岡涼太)

2011年 大王製紙エリエールレディスオープン



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