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石川遼

遼、会心の“直ドラ”炸裂! 初のメジャー獲りへ好発進

今年の「日本ゴルフツアー選手権 シティバンク カップ 宍戸ヒルズ」初日は、メジャー仕様に仕上げられた硬いグリーンと、時間の経過とともに強まった風に多くの選手が苦しみ、アンダーパーは僅かに5人。その中の1人に、この日4バーディ、3ボギーの「70」をマークした石川遼が食い込み、「初日としては、今シーズンで一番良い内容だった」と、メジャー初制覇に向けて絶好のスタートを切った。

スタートホールの1番パー4では、グリーン奥4メートルを沈めてバーディ発進。続く2番パー5も2オンに成功し、イーグル逃しのバーディを奪う。さらに、石川が「マスターズ」開催コースであるオーガスタの“アーメンコーナ”(難度の高さで知られる11番から13番)にたとえていた、難コースが続く7番から10番。この難関を1バーディ、3パーで乗り切り、「今日のスコアを物語っていますね」と満足の表情を浮かべた。

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前半を3バーディ、1ボギーで折り返したが、13、14番の連続ボギーで一時は不穏な空気が漂う。その中で迎えた15番パー5、ティショットをフェアウェイに運ぶと、残り300ヤードの2打目地点で手にしたのはドライバー。フェアウェイは固く芝が短い上に、左足下がりのライと決して易しい状況ではない。石川も「成功する確率は50パーセントに満たないと思った」とリスクは覚悟の上だったが、「この1打で流れを引き戻そうと思った」と思い切り振り切り、ボールはピン手前30ヤードの花道まで達した。

「会心の当たり」という最高のショットを見事にバーディに繋げ、この日のアンダーパーに結びつけた石川。「疲れはありますが、このコースコンディションで良いプレーができて清々しい気分。中日クラウンズの58より、今日の70の方が手ごたえがありますね」と、心地よい疲れに浸っていた。

2010年 日本ゴルフツアー選手権 シティバンク カップ 宍戸ヒルズ



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