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石川遼

遼、屈辱の“ブービー”。119位タイで2週連続予選落ち。メジャー最年少優勝ならず

茨城県の宍戸ヒルズカントリークラブで行われている国内メジャー第2戦「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」2日目。12オーバーの119位からスタートした石川遼は「77」と大きく崩れ、屈辱の“ブービー”で予選落ちした。

通算18オーバー、119位。リーダーズボードの下から2番目に、石川遼の名前があった。初日は自己ワーストタイの「83」。前日の大幅な出遅れをまったく取り返すことなく、この日も「77」の大叩き。屈辱の2日間を戦い終えた19歳は、顔をこわばらせながら「これが自分の実力」と吐きだした。

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晴天に恵まれた2日目。石川のプレーするグリーンは、ため息ばかりに包まれた。前半3番(パー3)。ティショットをピン右1.5メートルにつけ、早速のバーディチャンス。しかしここから3パットし、まさかのボギーを先行させてしまう。続く左ラフからの第2打をグリーン左の池に打ち込み連続ボギー。6番(パー5)でバーディを取り返すが、7、8番はダブルボギー、ボギーといいところが無い。

折り返しの10番でティショットを左に曲げ、スコアを通算17オーバーまで落とすと、ついに一時、単独最下位に転落。そして13番(パー3)だった。ティショットをグリーン左奥のラフに外すと、アプローチは寄らずにパーが厳しい状況に。しかしボギーどころか、なんとここから4パットしてトリプルボギー。カップの周りを行ったり来たりする石川の姿に、思わずギャラリーも言葉を失う。さらに続く14番ではフェアウェイからの第2打で、あわやイーグルというスーパーショットを見せながら、1メートルのバーディパットを外し、石川はその場から約10秒間、動けなくなった。

前週の「ダイヤモンドカップゴルフ」に続く予選落ち。国内ツアーにおいて、2週連続で決勝ラウンドを逃したのは、プロ転向した2008年以来、実に3年ぶりだ。そして119位という順位は、自己ワースト。「ストロークが安定しない。インパクトでフェース面がぐらついている」とグリーン上での不調を嘆く。ラウンド中には加藤キャディから、パッティングの際に下半身の力が緩んで不安定になり、手先で合わせにいく欠点を指摘されていた。

1週間のオープンウィークを経て、2週後には今季の海外メジャー第2戦「全米オープン」に出場する。「毎日一生懸命練習しているが、これが今の実力と受け止めて、これからも練習するしかない。他には何もできない。やるべきことは決まっている」。1928年の「日本オープン」で浅見緑蔵が樹立した国内メジャー最年少優勝記録(19歳9カ月7日)の更新の夢は、ついに消えた。クラブハウスに姿を消した石川は、いつもより、目深に帽子をかぶっていた。

2011年 日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills



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