2012年 トラベラーズ選手権
期間:06/21〜06/24 場所:TPCリバーハイランズ(コネチカット州)
遼、アイアンに迷い 121位タイと大きく出遅れる
米国コネチカット州にあるTPCリバーハイランズで21日(木)、米国男子ツアー「トラベラーズ選手権」が開幕。10番からスタートした石川遼はアイアンの精度に苦しみ、1バーディ、5ボギーの「74」(パー70設定)でホールアウト。4オーバーは121位タイと大きく出遅れ、早くも予選突破に黄色信号が灯った。
先週の「全米オープン」から一転し、優勝スコアは20アンダーに迫ることも珍しくない今大会。石川も「このコースはグリーンの許容範囲が広く、ピンを狙っていける」と勇んでバーディ合戦に臨んだが、「そういう部分を活かせなかった」と悔しさを滲ませた。
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その意識は、スタート直後の11番(パー3)からショットに現われていた。積極的にピンをデッドに狙い、奥1m弱に絡めてバーディ先行。13番(パー5)ではティショットを左に曲げるも、カート道などに跳ねてフェアウェイ側に戻る幸運もあり、残り175ヤード地点まで達する。2打目はフライヤーを計算して9番アイアンを選択し、2オンを狙った。しかし、「フライヤーすると思ったらせず、池に落ちてしまった」とボールはグリーン手前で失速して池に消え、4オン2パットのボギー。ここから流れは一気に傾いた。
「ドライバーは悪くない」と、ティショットでは14ホール中7ホールフェアウェイをキープ。その一方で、先週まで好調だったアイアンに苦しんだ。「距離感が合わなかった。自分で思ったより飛んでいるのか、飛んでいないのか・・・」。16番(パー3)と18番ではグリーンをショートし、折り返し後の2番ではグリーンをオーバーしてのボギー。パーオンしたのは実に5ホールのみと、積極的な意識をボールに伝えられないまま18ホールを終えた。「4日間プレーできるように、明日は予選突破できるように頑張りたい」。予選落ちを喫した先週の「全米オープン」から続く流れを断ち切るためにも、このまま終えるわけにはいかない。