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石川遼

石川遼、今季ベストの4位発進!

国内男子ツアーの「キヤノンオープン」が4日(木)、神奈川県の戸塚カントリー倶楽部 西コースで開幕。石川遼は5バーディ、1ボギーの「68」で回り4アンダーの4位タイと好スタートを切った。

午前から強風がコースを舞った初日。ブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)、キム・キョンテ(韓国)とインコースから出た石川は前半13番(パー5)でバーディを先行させながらも、続く14番(パー3)でグリーン左からのアプローチミスでボギーを叩く悪い流れ。その後はなかなかチャンスを作れない展開が続いた。

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しかし40分以上のインターバルを挟んで迎えた後半アウトで一気にチャージ。パー5の2番を確実にバーディとすると、続く3番では右の林からアプローチウェッジでスライスをかけ、ピンそば1メートルにつけるスーパーショットを披露し2連続バーディ。「見た目は難しそうだけれど、そうでもなかった。風も助けてくれたので」とサラリと言ってのけると、その後はさらに6番、9番と2つのパー4でバーディを稼いだ。

「全体的に良かったと思う。ショットのミスをパットでカバーしたり、ショットでバーディも獲れた」。4位スタートは今季最高。トップ10以内で初日を終えたのは5月の「とおとうみ浜松オープン」以来となる。

米国男子ツアーでの戦いに一区切りをつけ、国内ツアーに戦いの場を戻した夏場からは特にスタートからの出遅れが目立っていた。復帰戦となった「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」以降の6試合で初日60台をマークしたのはビッグスコアが連発された「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙」だけ。第1ラウンド終了時の順位も前週の「コカ・コーラ東海クラシック」の35位タイが最高位だった。

日によって、技術的に大きな差が出るとは思わない。それだけにこの日は、精神面でエンジンを早めにかけることを意識した。「自分自身に『今日は最終日なんだ』というように、良い意味で自分を騙すというか、そのコントロールが今日は上手くいったと思う」と、暗示をかけて気持ちを高め、リスク覚悟でバーディ合戦に果敢に挑んだ。

昨年、一昨年と最終日最終組でプレーしながら、勝利にあと一歩が届かなかった同大会。「金曜、土曜日が重要なので引き続き頑張りたい」。リベンジへ、まずは最初の関門をくぐり抜けた。(神奈川県横浜市/桂川洋一)

2012年 キヤノンオープン



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