2009年 サイベースクラシック
期間:05/14〜05/17 場所:アッパーモントクレアCC(ニュージャージー州)
桃子、アプローチに成長を実感! 今季最高の11位タイ
「サイベースクラシック」最終日を通算3アンダーの20位タイで迎えた上田桃子。この日は強い風と寒さが選手の行く手を阻み、全体的にスコアが伸び悩む中、上田は前半から好調なプレーを披露する。
4番パー4ではフェアウェイからの2打目をピン右2.5メートルにつけてバーディ。続く5番パー5でも3打目をピンそば80センチにピタリとつけて連続バーディを奪う。だが、後半に入ると流れが傾く。「風が吹いているだけだったら嫌いじゃないけど、けっこう風が回っていた」という影響か、10番、12番とショットの精度が乱れボギー。それでも直後の13番パー4では2打目を10センチに寄せるスーパーショットを見せてバーディ。その後5ホールを全てパーで凌ぎ、この日3バーディ、2ボギー。4日間すべてを「71」でプレーし、通算4アンダー、11位タイへの浮上を果たした。
<< 下に続く >>
「タフなセッティングの中でアンダーパーで回れたのはすごく大きい。けっこう耐えたので、来週だけでなく、この先につながるゴルフができたと思います。自信になりました」と満足そうな表情を浮かべる上田。ラスト5ホールをアプローチとパットで凌ぎ切り、「最後のパーパット(1.5メートル)が一番嬉しかった。どうしても毎日アンダーで回りたかったので」と振り返った。
中でも強調していたのがアプローチの上達だ。「(コーチの)江連さんから“お前は(バックスイングを)キュッて上げる”と言われていて、最近手で上げているのを気付いたので、体で上げるようにしたら(クラブの)入れ方が一定になってきました」。17番では15ヤード、18番では30ヤードを寄せてのパーセーブ。「いろんなクラブを使いながらアプローチしての寄せワンが多かったので、成長できていると思います」と、確かな手ごたえを掴む意義ある4日間となったようだ。「毎週トップ10を外さないゴルフができれば、自然と“今週はチャンスだ”という気持ちになる時が来ると思う。優勝争い、近いうちにしたいですね」。開幕からあと一歩のところで乗り切れない、停滞した流れを振り払うきっかけとなるか。