2010年 全英リコー女子オープン
期間:07/29〜08/01 場所:ロイヤルバークデイルGC(イングランド)
桃子、耐え抜き5位タイで最終日へ
メジャー3試合ぶりに予選を通過した上田桃子。久しぶりのメジャー決勝ラウンドを十分満喫しているようであった。幸先良く難関の1番でチップインバーディのスタートを切った上田。そこからは安定したプレーでホールを進める。
しかし、12番のボギーは本人も語るように、今週の上田らしくないミスだった。「12番は今週初めてカーッと来ましたね。6Iで打てば良かったけど5Iで抑えて打ったらミスをしてしまって。ウェッジも良かったんだけど、パーパットはもう少ししっかり打ちたかったです。」この感情をコントロールできているのが今週の良いところだ。「深呼吸してジャンプして目をつぶって良いイメージでこうやって打つって。あと以前に、“90秒で怒っているのが消える”と聞いて、そんなに短いんだって思ったけど、コースに出ると短いようで長くて。90まで数えました。」メジャートーナメントのようなシビアなセッティングと環境で、セルフコントロールをするのはとても難しい。上田のような小さな工夫の積み重ねが、最後には“我慢”となって結果に表れるのだろう。
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この日のベストショットは、16番のセカンドショット。「16番の第2打はエッジ135ヤードで、ピンまで156ヤード。風が無いなら7Iだけど、5Iか11Wかで迷って。今週調子の良い11Wに懸けてみようと、しっかり風にぶつけてみました。」と通常であれば185ヤードを打つ11Wを選択したショットは、ピン手前1.2メートルにつけ見事にバーディ。上がりの18番パー5も2オンに成功。難なくバーディフィニッシュとし、5位タイにしがみついた。
「今日はモーガン・プレッセルが7アンダーで回っているし、それがこっちの選手の凄さ。自分が伸ばさないといけない。3日間我慢出来ているけど、明日は頑張ってより良いスコアを出したい」と明日への抱負を語ってくれた上田。自身の記録である2008年の7位を上回る順位でフィニッシュしてほしい。