3年前の優勝を思い起こさせるチャージで7位タイに浮上した上田桃子

07年の勝利を予感させる快進撃だった。「ミズノクラシック」2日目、上田桃子はアウトの前半からバーディを重ね、6バーディ、1ボギーの「67」をマーク。通算7アンダーの7位タイに浮上し、明日の最終日を迎える。

スタートホールの1番パー5では、「力んでいた」とティショットが大きく左へ。ここをパーでしのぐと、直後の2番でバーディを奪う。「3番からは力を抜くことを考えてやった」と、その後はショットも安定。加えて、新コーチのスティーブ・マックライ氏に「言うことが無くて面白くない」と言わしめるほど好調なパットも噛み合い、バーディ量産へと繋げた。

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「気持ち的にも切り替えが上手くいき、良い集中力で回れた。1打1打、精一杯やれていることが嬉しい」と、メンタルも安定。以前は、気持ちの浮き沈みを無くす“ゼロ”の境地を口にしていたが、「ゼロにしようと思うと、（パットが）入ったときにも“よっしゃ！”という気持ちになれない」と軌道修正。「もっと、素直になろうと思っています。バーディを獲ったら“よっしゃ！”、ボギーは悔しいので“次は絶対に獲る”という気持ちですね」。これも、マックライ氏と出会ってからの変化だという。

首位とは6打差に開かれてはいるが、追い求めているのは首位の背中ではなく、その先にある成長。上田の心に焦りは無い。「気負っていることも無いし、優勝したいという気持ちもない。今は調子が良いけど、来年を見据えてプレーできていると思う」と、確信めいた表情を浮かべていた。