2008年 日本女子オープンゴルフ選手権競技
期間:10/02〜10/05 場所:紫雲GC加治川コース(新潟)
さくら、良郎効果で9位タイへ浮上
「日本女子オープン」3日目、朝の練習場には横峯さくらの父・良郎氏の姿があった。朝一の新幹線で新潟に駆けつけた良郎氏は、娘の為に秘策を用意していた。
「(背中と左手をつなげる)ゴムとか、(20cmの特製)ティとかは、右に行かせない為の道具で、それで最近はフェードが出なくなっていた。それは良いことなんだけど、このコースはフェーダー向きだから」と良郎氏。右足の踵でティを踏んづけたまま打つことを指導し、持ち球のフェードが出るように微調整した。
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スタート前に始めて取り組んだ練習で、「右足を意識してショットした」という横峯。1番のティショットは右のバンカーに入れたが、良郎氏は「想定内」。第2打はグリーン奥のラフまで転がってしまい、このホールをボギーとした。「最初はちょっと違和感があった」という横峯だが、右足とともに、体が早く起き上がらないように意識すると、ショットは好調さを取り戻した。
4番でバーディを奪うと、その後は9番、13番、16番でバーディ奪取。最終18番も3打目をピン右2mにつけてバーディフィニッシュとし、この日は5バーディ1ボギーの「68」。通算3オーバーへと盛り返し、順位は9位タイへと浮上した。
早朝の雨でグリーンは軟らかくなり、「だいぶ止まってくれたので、昨日に比べて楽でした。ティショットはフェアウェイをキープ出来ているので、バーディチャンスも多かったです」と、予選2日間のモヤモヤを吹き飛ばす好ラウンドに笑顔を見せた。
トップとの差は4打差。「今日みたいなグリーンコンディションだと追いつける可能性はあるけど、明日にならないと分からないので…」と、逆転優勝に向けては言葉を濁した。