2007年 ANZレディースマスターズ
期間:02/08〜02/11
目標の2桁アンダーまであと一歩。イーグル奪取で17位に浮上
決勝ラウンドを迎えた「2007ANZレディースマスターズ」3日目。ゴールドコースト・ロイヤルパインズリゾート上空は、朝の時間帯今大会初めての雲に覆われ、気温27度と前日までより若干過ごしやすい気候となった。横峯さくらは、男性から女性に性転換した選手として知られるデンマークのM.バガーと、ニュージーランドのE.マッキノンとのペアリングで、午前8時52分に1番をティオフした。
2日目は2番でボギーが先行した横峯だったが、今日はその2番でセカンドショットをピン横2mにつけバーディを奪い、まずは1つスコアを伸ばす。続く3番パー5では2オンに成功し、3日連続となるバーディ。5番パー3では8Iでのティショットがバンカーにつかまりボギーを叩いたが、続く6番で右ラフから6Iのセカンドショットを5mにつけ、すぐにバーディを取り返す。8番では8Iでのセカンドショットを2mにつけここもバーディ。9番では右ラフからのセカンドショットが大きく右にそれ、木がスタイミーになるラフにつかまったが、その木の先にある巨大な看板が動かせない障害物と見なされ、無罰でピンが見通せる位置へのドロップを許されて、このホールをパーで切り抜ける。競技委員との英会話も、地元在住の日本人ギャラリーの手助けもあって無事こなし、昨日のアンラッキーな流れから一転、4バーディ1ボギーで折り返した。
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日が出た後半は、気温の上昇とともに若干風が強まり、微妙なジャッジが必要とされるコンディションへと変化した。そんな中、12番パー5では3mのパットを沈めてこの日5つめのバーディを奪った横峯。13番、14番と連続ボギーを叩いたが、圧巻のプレーは続く15番525ヤードのパー5で飛び出した。残り 250ヤードから2オンに成功すると、7mのパットをしっかり打ち切ってイーグル奪取!直前の2ボギーを一気に取り戻した。
終わってみれば1イーグル5バーディ3ボギーの68、トータル6アンダーとスコアを伸ばし、昨日父・良郎氏が宣言した「4日間で10アンダー」が見えてきた。
<ホールアウト後インタビュー>
「今日はずーっと強気でいこうと思っていたので、昨日よりパッティングが打ち切れて、それが入ってくれましたね。前半3アンダーでターンして、まあまあかなと思ったんですけど、後半は連続ボギーもあって…でもイーグルはラッキーでしたね。自分の中ではドライバーがいまいちで、風に負けない強い球を打たなきゃいけないのに、打てていなかったですね」
(9番の救済については)「セカンドは3Wで打ったんですけど、カート道を越えるほど右に行ってしまって…20ヤード位先のところに看板があって、右に動くか左かどちらがいいか聞かれたんですけど、右は木がスタイミーになるので、左を選びました。自分の中ではラッキーでした」
(15番のイーグルは)「ティショットがもう少しで池というところまでいってしまって、ボールのところまで行って『あ~、ラッキーだったな』という感じでした。セカンドは思い通りのところに打てて、パットも入ってくれたので良かったです」
(バガー選手が元男性だったのは?)「え~っ!?知らなかった!!すごいニコニコして、いい選手でした。歳の話ぐらいしかしていませんけど…」
「もうあと1日しかないので、悔いの残らないように楽しんで出来たらいいな、と思います。スコア的には3アンダーから4アンダーで回れればいいですね」
<横峯良郎インタビュー>
「やっぱり風が出て読みが難しくなった分、パー3で2回バンカーに入れてしまったのはもったいなかったね。13番でも池につかまってしまったし…15番は池まで220ヤードで、事前の作戦では刻むって決めてたんだけど、連続ボギーで頭来てたからさ、『もう、行っちゃえ』って(笑)。うまいこといったわ(笑)」
(4日間大会での疲れは?)「俺が担ぐのはこっちに来てから今日で4日目なんだけど、4日目位からちょうど良くなってくるのよ、体調も。だから全然大丈夫。明日は2けたアンダーを目標に頑張ります!」