2007年 ANZレディースマスターズ
期間:02/08〜02/11
“世界との壁”を感じた4日間 スコアを伸ばせず18位タイで終える
「2007 ANZレディースマスターズ」もいよいよ最終日。前日夕方には若干の雨が降ったゴールドコースト・ロイヤルパインズリゾートだったが、この日は朝から強い日差しが照りつけ、グリーンは再びドライなコンディションを取り戻した。気温こそ28度前後と当地としてはあまり上がらないものの、体感的には30度を超える状態の中、横峯さくらはスペインのP.マルティと、スウェーデンのL.ウェスバーグとのペアリングで、午前10時10分に1番をティオフした。
スタートホールで上り2メートルのバーディチャンスを惜しくも外した横峯は、これまで3日間は全てバーディを奪っている3番パー5でもティショットを左に曲げて池へ。まさかのボギー先行が続くと、6番でも短いパーパットを外し、空模様とは対照的に暗雲が垂れ込める展開となった。しかし、ここで切れないのが今年の横峯。続く7番でセカンドをピン右奥2メートルにつけると、これをしっかり沈めてバーディ。8番ではティショットを右の林に打ち込むが、ナイスリカバリーで2オンし、パーをセーブする。9番パー5でも、セカンドショットを右に大きくグリーンオーバーしながらアプローチを1メートルにつけ、バーディを奪った。
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後半に入っても、10番でピン右5メートルのパットをねじ込み、この日3つめのバーディ。このまま勢いに乗りたかったところだが、13番はガードバンカーからアプローチを寄せきれず、14番では3パットを犯し、連続ボギーを叩いてしまう。しかし16番で8メートルの長いバーディパットを見事に沈め、この日は結局4バーディ、4ボギーのイーブンパー。トータル6アンダーの18位タイで大会を終えた。大会後は日本人のみならず多くのオーストラリア人ギャラリーにも囲まれ、今大会でゴールドコーストでの知名度を一気に上げたようだった。
<ホールアウト後インタビュー>
「まだ(世界の)壁が厚いな、という感じです。今日もショットが右へ右へといってしまって、悔いが残る試合になっちゃいましたね。でも4日間で6アンダーなので、まあいいかな。色々な選手とまわってみて、いろいろと課題も見つかったし、飛距離もあと10~20ヤードは伸ばさなきゃ、と感じました。まずは体を作ることですかね。オーストラリア特有の強い風に負けない球を打たなきゃいけないし、ティショット次第でスコアが動くんだな、と実感しました。自分の中ではいい経験になったと思います」
(国内賞金女王については)「すごく練習しなきゃ出来ないことだと思うけど、目標は高く持った方がいいですからね。とにかく開幕戦のダイキンオーキッドから、優勝目指して頑張りたいと思います」
<横峯良郎インタビュー>
「あー、毎日が良かったり悪かったりだな。やっぱり今日は風やな。どうしてもフェードヒッターだから、風が今日みたいに常に左からだと、全部右に曲がってしまう。日本ツアーじゃほとんどオーバードライブされないんだけど、やっぱりこっちじゃみんなすごいね。(同じところから打っても)アイアンの番手はさくらが8番で他の選手が6番なんてこともあるんだけど、ドライバーだけはめちゃくちゃ飛ばしてくる。フェードの球筋も限りなくストレートに近づけなきゃいけないね」
(今大会を振り返って)「初戦にしてはまあアンダーパーでラウンドできたのは良かったんじゃない?課題も見つかったし。この後のハワイも、日本の開幕戦のダイキンオーキッドも風が強いところだし、今回の経験が活かせればね。ダイキンは普通に頑張れば優勝もできるんじゃない?優勝目指して頑張ります」