久保谷のボヤキ 勝因は「やはり運です」
2011年 日本オープンゴルフ選手権競技
期間:10/13〜10/16 場所:鷹之台カンツリー倶楽部(千葉)
遼は4オーバー68位タイと出遅れ!チョ・ミンギュが単独首位発進
◇国内男子メジャー◇日本オープンゴルフ選手権競技初日◇鷹之台CC(千葉)◇7061ヤード(パー71)◇曇り◇ギャラリー数:6877人
トップが4アンダーと、メジャーの難コースセッティングに苦しんだ初日、上位争いは混戦を呈するも、抜け出したのは韓国のチョ・ミンギュ。6バーディ、2ボギーの「68」をマークし、単独首位に立った。
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2アンダーの2位タイグループには、前週の「キヤノンオープン」で、9年ぶりの優勝を飾った久保谷健一が好調をキープ。2週連続優勝に好スタートを切っている。そのほか、同じく2位タイにはネベン・ベーシック(オーストラリア)、べ・サンムン(韓国)、手嶋多一、高山忠洋、河瀬賢史、秋吉翔太の7名。1アンダー9位タイには、藤田寛之、諸藤将次、アマチュアの藤本佳則ほか5人が続いた。
大会前日、「ほぼ最高」の仕上がりと、今季初優勝に向けスタートした石川遼は、1バーディ、5ボギーの4オーバーと奮わず、68位タイと出遅れている。地元開催で2週連続優勝が欲しい池田勇太は4バーディ、4ボギー、1ダブルボギーと出入り激しいゴルフを展開、2オーバーの41位タイでホールアウトしている。そのほかアマチュアの松山英樹は1オーバーの25位タイとなっている。
<前週Vの久保谷健一が2位発進>
4日前に「キヤノンオープン」でツアー9年ぶりの優勝をマークした久保谷が、粘りのゴルフで好スタートを切った。2番でボギーを先行させたものの、その後4つのバーディを奪取。15番をボギーとし2アンダーとしたが、難易度の高い上がり3ホールをパーでまとめ「上出来です。雰囲気だけは」と振り返った。それでもドライバーなどの長いクラブの調子は、前週に引き続き納得がいかない様子。ギャラリーからは「もうボヤくな!」という“声援”も飛んだが「自分の実力には期待しないけれど、運には期待する」と、遠い目をして話した。
<チョ・ミンギュがメジャーの大舞台で首位スタート>
最後まで息のつけない難セッティングの中、チョは2位グループに2打差をつけるナイスラウンドを見せた。2番、3番でいずれも1メートルのバーディチャンスにつけるなど、ショットが好調。折り返しの9番ではグリーン右手前からチップインバーディを奪った。初勝利をマークした8月の「関西オープン」に続く2勝目へ向け、大きな一歩。「日本で一番大きな試合で、ちょっとプレッシャーがある。コースも難しい」と話すが、昨年のキム・キョンテに続く韓国人王者が誕生するか。
<25位タイの松山英樹は「もうちょっと考えてゴルフしないと」>
昨年大会でベストアマに輝いた松山は、現在日本ツアー賞金王のベ・サンムン(韓国)、そして平塚哲二と同組でラウンド。大きな注目を集める中、2バーディ、3ボギーの「72」でホールアウトした。前半はショットが好調だったが、後半は耐える展開。初日のアマチュア勢のトップは1アンダー9位タイにつけた東北福祉大の先輩、藤本佳則だった。フェアウェイキープに苦しみ「打つ前にクラブ、風をしっかり考えなくてはいけない」と反省。「コースについては想定内。想定外だったのは自分の“下手さ”ですね」と悔しがった。