高山忠洋のドライバーショット(スーパースロー)
2012年 コカ・コーラ東海クラシック
期間:09/27〜09/30 場所:三好カントリー倶楽部 西コース(愛知)
高山が単独首位!池田、石川は35位タイ
◇国内男子◇コカ・コーラ東海クラシック 初日◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知)◇7315ヤード(パー72)
残暑が厳しい中で開幕した大会初日、4アンダーをマークした高山忠洋が単独首位に立った。例年よりも深いラフに苦戦する選手が多く、ノーボギーでラウンドする選手は現れなかった。
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首位と1打差の3アンダー2位タイは平塚哲二、貞方章男、キム・ヒョンソン(韓国)の3人。2アンダー5位タイには川村昌弘、上平栄道、宮本勝昌、谷口徹、キム・キョンテ(韓国)など9人が集団を形成している。
2009年大会以来の優勝を狙うホストプロの石川遼は1オーバー35位タイ。藤田寛之、池田勇太、深堀圭一郎などと並んでいる。
<左手首痛に悩む高山忠洋 地元で首位発進>
例年よりも深い両サイドのラフにより難易度が高まった今年の西コース。それをまず攻略したのが“準地元”で戦う高山だ。愛知県犬山市にある自宅から会場までは自家用車で約40分の距離。勝手知ったるコースをインから出ると、14番で唯一のボギーを叩いたが、名物パー3の16番ではバーディ。さらに4つのパー5をすべてバーディを奪い、単独トップに立った。
昨季は賞金ランキング2位に輝き、今シーズンは序盤に「WGCキャデラック選手権」など海外のビッグトーナメントで経験を積んだ。しかし日本ツアーが開幕すると、古傷の左手首痛が再発。過去に痛み止めの注射で治療を繰り返した副作用からか、腱鞘炎が再び悩みのタネとなっている。
朝の練習場の脇では、ヘッドの重い練習用クラブを振り、そして地面に叩きつけて手首の奥を刺激する。激痛を伴うウォームアップだが、これも「無理やり頑張って“固まった”腱を動かす」ため。前週には、西洋ミツバチのハリを打つ治療にも挑戦した。この日は、痛みの無い中でプレーをできたというが、日々の苦悩を重ねているだけに「計算の無い、無我夢中でやった18ホールでした」と振り返った。
7月末には長女の夏実ちゃんが誕生し、早く今季初勝利を届けたい思いはある。しかし「あまり(調子に)乗せないで。地元の2つ、ここと和合(中日クラウンズ会場)では。調子に乗ると良いことは無い。1番ホールから重圧のかかった中でやったら、三好は18ホール持たないんじゃないかと思う」と警戒心を解くことは最後まで無かった。