藤田寛之、イーグル決まらず1打差3位
2000年 JCBクラシック仙台
期間:06/01〜06/04 場所:表蔵王国際GC(宮城)
依然絶好調。佐藤信人がダントツ首位に
東聡が別人のような大崩れに崩れた。その間隙を縫って伊沢利光、谷口徹、友利勝良と浮上していく。しかし終盤に差しかかってからグイッと抜け出したのは絶好調・佐藤信人。バーディは4ホールながら、今日もボギーなし。ひたすらアンダーを重ねて2位に4差をつける独走態勢に移った。
この日、佐藤信人がフェアウェイを外したのはわずか2回。「全体にいいリズムで振れている。木曜からだんだん良くなってきている。パターの調子のいいのがショットにもうつってきました」
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3番、7番、12番とそれぞれ3メートル前後が入った。調子がどんどん上がって18番ではなんと13メートルを放りこんでバーディで締めくくり。「ラッキーパンチ。すごく速いラインです。3パットもおかしくはないと思っていました。カップ2つくらいのフックラインで、距離だけ考えて打ったら入った。ほんと、ラッキーです」
「4試合連続で最終日最終組。自分じゃないみたいです。怖いです」と本人も言う。「いままであまり注目されたことはなかった。それが日本プロで勝ってから急に周囲がザワザワしてきた。半分心地よいような、半分違う世界にいるような恐怖感。結果的には、身をまかせてますけど」
97年、このJCBで優勝したときも4打差があった。その4年前はホテルに帰ってから気持ちが落ち着かず、朝の食事ものどを通らなかったという。「あの時は新人です。つぶれても当たり前と割り切れた。そういう気持ちの楽さがあった・・」 しかし今は違う、と言う。優勝を狙う気持ちははっきりあるし、周囲もそれを期待している。「でもあまり考えず、1つ1つやっていきたいです。優勝を考えるのは残り2~3ホールになってから。そこまでは自分のゴルフに徹していきたいですね」