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3人プレーオフを河村雅之制す

風もなくまずまずのコンディション。スコアがよく伸びた。安全圏と見られた井田安則が最後で崩れた。今野康晴も後半後退。かわって河村雅之米山剛細川和彦。前日の3位5位の3人が11アンダーでならびプレーオフにもつれこんだ。

ツアー界7不思議と言われながらまだ未勝利の米山。ツアー4勝ながら昨年は勝てなかった細川。ツアー2勝とちょっと物足りない河村。喉から手の出るほど優勝の欲しい3人が激突したが、まず1ホール目で米山がボギーで脱落。そして2ホール目、パー・バーディで明暗が分かれ、河村雅之の勝利が決まった。

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試合では禁句だが「ればとたら」の多い展開だった。井田安則は17番までは悠々の初優勝のはずだったが、最後の最後で池に自滅し、信じられない8を叩いてしまった。米山 剛も長いバーディパットがカップの縁ぎりぎりに止まった。ちょっと強い風が吹くか、木の葉でも当たれば念願の優勝が転がりこんだはずだった。

細川和彦はよろよろながら最後のパットでプレーオフの資格を獲得した。河村雅之はホールアウトした時点では、まさかこんな展開になるとは夢にも思ってはいなかった。まるでドラマのように、奇妙なめぐりあわせが、すべて18番に集約されていったようだ。

「なんか実感がないです」と河村も言う。「ホールアウトしたときは井田さんと2打差あったんで・・。複雑な心境です。こんなラッキーなことがあっていいのかな。パチンコの5連チャンしたみたいな気持ちです」

前半、同じ組の米山が驚異的な29をマークした。「それを見ていて、自分もなんとか13アンダーくらいまで伸ばしたいなと思ったんですが、だめでした」という河村。しかし結果は予想外。

「ふだん4日間あると、3日目までは頑張れるんです。最終日にいつも崩れてしまう。今日は3日目なんだ!と自分に言い聞かせてプレーしました」 確かに今日は最終日でもあり、3日目でもあり、言い聞かせた言葉に嘘はなかったことになる。これでツアー3勝目。抜けたような、明るい優勝シーンだった。

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1999年 デサントクラシックマンシングウェアカップ



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