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田中秀道3アンダー首位。1差に直道、藤田

この試合から「全英日本予選シリーズ」がスタートする。ミズノオープンまでの計6戦の戦績上位4人とミズノオープン勝者に全英オープン出場資格が与えられるというもの。若手の目の色が違ってきている。

さて初日。体調不良を伝えられていた田中秀道がいきなり飛び出した。ボギーも2つ叩きながら、しかしバーディホールが5。このコースで3アンダーは立派なものだ。2アンダーの2位グループには藤田寛之、伊沢利光、尾崎直道(またもや!)などが並んでいる。尾崎健夫はイーブン。意外なことにジャンボ尾崎は5ボギー、1バーディの+4と出遅れ。

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開口一番「大変でした・・」と首位・田中さえも言う。「出だしの10番ロングのピンを見たとたん、今日は攻めるとサムイなという感じ。結果的には刻んで打ったら1メートルについてくれて、すーっとバーディが取れたんですけど」

今日はピンを狙ってはいけないんだ、と思ったという。13番ではなんということもないはずの15ヤードショートから、あっさりボギー。「なんてことないんです。エッジまで7ヤード、ピンから8ヤード。上りの真っ直ぐなんですけどね、入れ!と思って打ったのがピン上に2メートル。自分の感覚としては30~40センチオーバーだったのに、2メートル・・・」

この「自分の感覚と現実との誤差」に震えあがった。「早く、頭を使って、感覚を合わせないといけない」と知った。パー4をパー5と思うぐらいに消極的な攻めでいい。ピンを狙うよりはグリーンを外したセーフティゾーンを狙うほうが賢い。そんなゴルフを1日続けた結果が貴重なマイナス3だった。

尾崎直道はアウトで3バーディ、1ボギーと貯金を作った。「でき過ぎ。ここまでうまくいくとは思わなかった。そうそうバーディチャンスなんてないんだから、極力ボギーを叩かないゴルフ。そういう作戦どおりに、思ったとおりにできたゴルフだね」

舞台はコースレート73.3という怪物コース。おまけにアンジュレーションのきついグリーンは超高速。スティンプメーターでは12フィート出たという。これはあの太平洋マスターズと同等あるいはむしろ速いくらいだ。あと3日間、気の抜けないラウンドが続く。

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1999年 日本プロゴルフ選手権



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