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プレーオフ制して飯合肇勝利

誰もが本命と信じたジャンボ尾崎はまたしてもショートホールのダブルパーで崩れた。その傷をいやせないまま最終18番も2オンに失敗してボギー。勝負は飯合肇宮瀬博文のプレーオフに持ち込まれた。しかし宮瀬はティショットをいきなり池入れで、リカバリーのスーパーショットも甲斐なくパーセーブできず。飯合肇が約1年半ぶりの優勝。45歳のベテランはじんわりと涙を見せた。

「ジャンボと最終日最終組で回るのは、これまで1回だけだったと思う。今日はとにかくジャンボに付いていこうと思っていた」という飯合。ようやくジャンボを乗り越えることができた。
「昨日はジェットとのラウンド。今日はジャンボ。戦っているというより、一緒に回っているという感じが強かった。他の選手がスコアを伸ばしてるんで、追いかけてただけ。プレッシャーなんて感じてるヒマがなかったよ」
そのジャンボが5番でまさかのトリプル。「ドキッとした」と飯合は言う。18番では前の組の宮瀬のパットに大歓声が上がり「バーディだと思った。ガクッときた。でもその後で11アンダーで並んでるとわかって嬉しくなったね」 ドキッ、ガクッの後に嬉しさが待っていた。
7300ヤードという長いコース。45歳の自分が勝てたことが嬉しい。「これから直道を追いかけなくちゃ。アイツも43歳なんだから」

惜しかった宮瀬博文だが、優勝を意識したのはプレーオフに入ってからだったという。池入りのあとの230ヤードを2アイアンでピタリと付けた。「自分でも、やるじゃないか!と思ったくらいです。勝てませんでしたけど最近の自分にしては2ケタアンダーのスコア、少し自信を回復しました。4日間、納得のいくゴルフができました」

「ダブルボギー以上が2つもあっちゃ勝てないよ」とジャンボ尾崎。「この体調でよくやった。気力だけが頼りだった。しかし得るものは多かったし、来週への心配は抜けたよ」
「こんな体調で勝っちゃったらね・・」とジャンボらしい気配り(?)も見せた。

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1999年 ジーン・サラゼン ジュンクラシック



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