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丸山敗退。決勝は横田vs桑原

「ふつうにやったらボクの負け」と言った横田真一が、強敵・丸山茂樹を下した。36ホールを闘って3エンド2(2ホール残して3アップ)という激戦。これだからマッチプレーはわからない。また桑原克典もZ.モウを3エンド2と接戦で破り、決勝へ進んだ。

「嫌ですね。勝って当たり前のゲームじゃなく、負けて当然のゲームで勝ってしまうのは」と横田真一。素直には喜べない。「今日の丸山さんは調子が悪かった。あんなイージーミスはしない人なのに」
確かに終盤、丸山の追い上げは猛烈だった。「知らないうちに逃げに入っていた」という横田。普段ならそのまま追いかれていたかもしれない。しかし丸山のショットが寄らず、パットも入らない。

キーポイントになったのは丸山が調子を上げ始めた14番のショートパット。「丸山さんは50センチくらいのパットだった。OKしようかとも思ったんだけど、ちょっと変なラインだったからコンシードしなかった」 その肝心かなめのパットを丸山は外した。
「いつも一緒のひとに勝つってのは、イヤなものです。今日の晩飯あたりがイヤですね」という横田。ワールドカップを闘ってきたばかりの仲だ。「ボクは平和主義者ですから」

桑原克典は一進一退の勝負だったが終盤15番16番をとって決めた。「36ホールは長いです。バーディを取らなければ勝てないという感じでした。お互い、いいゴルフができました」
「明日は横田クン・・・精神的には悪い相手です。あまり回ったこともないです」と桑原。内心は丸山茂樹と闘いたかったかも知れない。しかし「横田クンが丸山に勝った。その横田クンに勝てば、丸山の上にいったことになります」

丸山とは中学生時代からの、いわばライバルだった。「勝ちたいんだけど、勝てない。丸山じゃ、しょうがないな・・という気分になってしまうんです」
しかし丸山茂樹を越えない限り、桑原克典の未来はない。「これからは打倒・丸山をかかげて試合したいです」
この前後の年代の選手にとって、丸山茂樹という存在は想像以上に大きいようだ。

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1998年 日本プロゴルフマッチプレー選手権プロミス杯



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