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有村、故障を乗り越え今季初勝利! 横峯は単独2位

国内女子◇サイバーエージェント レディスゴルフトーナメント最終日◇鶴舞CC(千葉県)◇6,400ヤード(パー72)

難コースとして名高い鶴舞CCらしからぬ、バーディ合戦の展開となった最終日。首位タイからスタートした有村智恵が7バーディ、ノーボギー、コースレコードとなる「65」をマーク。通算15アンダーで今季初勝利を飾り、ツアー通算11勝目を手にした。

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昨年8月に痛めた左手首の回復が遅れ、今季は開幕戦から3試合を欠場。しかし復帰後はトップ10入り2度、そして今週の勝利と、およそ1ヶ月分の出遅れを取り戻すように破竹の勢いを見せている。2年前、首位発進ながら悔しい逆転負けを喫した舞台は今年、有村の健在ぶりを告げる歓喜の場となった。

通算10アンダーの単独2位に横峯さくら。通算9アンダーの3位タイに、申智愛(韓国)と森田理香子が続いた。

<7バーディ!会心のゴルフで有村スマイル>
初日、2日目と首位タイをキープした有村智恵は、最終日のスタート前から真剣モードで表情をこわばらせていた。「絶対にスコアを伸ばします」と気合いを込めてスタートすると、1番でピンの右横20センチにつけるバーディ発進。さらに2番も持ち球のフェード系の球筋でピンを狙い、手前3mにつけてバーディ。3番パー5は3打目のアプローチを同じく3mにつけて連続バーディとした。

続く4番パー3はティショットをバンカーに入れ、2打目はグリーンをオーバーしたが、返しのアプローチで20ヤードをチップインで決めてミラクルパーセーブとなった。「最初の3ホールが上手く行き過ぎて、リズムが早くなっていました。でも4番でそれに気づくことができたので、すぐに修正することが出来ました」と、5番以降はチャンスを逃しながらも難なくパーセーブを繰り返した。

「今日一番のポイントは11番のティショットです」と話す有村のショットは、序盤に繰り出していたようなピン筋に飛び、バーディに繋がった。「申(智愛)さんがスコアを伸ばしていたので、自分もさらに伸ばしたいと思っていたときに打てたショットだったので、本当に良かった。終盤の16番まで3打差だったので、自信は無かったけど、17番でバーディが獲れて優勝できるかなと思えました」。

後半にもスコアを伸ばした有村は、最終18番では20mのバーディパットを決めて、コースレコードとなる7アンダー「63」をマークして、今季初勝利を掴んだ。ウィニングパットが決まった瞬間、有村はギャラリースタンドに向かって右手を5回、突き上げるようにし最高の笑顔を披露した。

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