樋口久子 森永製菓ウイダーレディス フォトギャラリー
2012年 樋口久子 森永製菓ウイダーレディス
期間:10/26〜10/28 場所:森永高滝CC(千葉)
竹末裕美が賞金ランクトップの全美貞と並び初日首位タイ
◇国内女子◇樋口久子 森永製菓ウイダーレディス 初日◇森永高滝CC(千葉県)◇6652ヤード(パー72)
2003年シーズン以来のツアー通算2勝目を狙う竹末裕美が6バーディ、1ボギーの「67」をマーク。今季既に3勝を挙げて賞金ランクトップを走る全美貞(韓国)とともに、5アンダーの首位タイ発進を決めた。
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1打差の3位タイに金ナリ(韓国)、藤本麻子、森田理香子の3選手。前週の「マスターズGCレディース」でプレーオフ惜敗を喫した横峯さくらは、北田瑠衣、野村敏京、フォン・シャンシャン(中国)らと並んで首位から2打差の3アンダー6位タイにつけた。
大会ホステスプロの宮里美香は1アンダーの19位タイ、有村智恵と木戸愛はイーブンパーの31位タイで2日目を迎える。
<シード権を争う竹末、ようやくのエンジン始動>
「ここ何試合かはショットが曲がっていない。パットも悪くなかったし、やっと噛み合って60台が出た感じ」。今季自己ベストの8位タイに入った一ヶ月前の「日本女子オープン」あたりからショットの調子は上向きを見せ、03年の「ヨネックスレディス」以来となる首位タイ発進を決めた。
先週の火曜日ぐらいから「寒くもなってきて、すごく腰が痛くなった」と状態は万全ではないながらも、「ショットは悪くないので不安も無く、省エネでやっています」と竹末。2週間前に30歳の誕生日を迎え、疲労の蓄積も年々増してきているという。その中で、「後半戦になってから良くなってくるのが、私の1年を通しての流れ。慣れてきた頃には試合が終わっちゃうんですけどね」と苦笑しながらも、自分のペースをようやく掴みつつあるようだ。
シーズン終盤に向けて、竹末には1つの目標がある。今年、四国から地元である福島県いわき市に開催地が移った3週間後の「大王製紙 エリエールレディス」だ。「地元では初めてなので、それに向けて良い状態にしていきたいとは思っていた。今のところは調整できていると思うし、1年の締めくくりで良いところを見せられれば」。
先週を終えた時点で賞金ランキングは54位。来季のシード権(永久シード保持者の不動裕理を除く上位50位)争いの渦中におり、1つでも順位を上げておきたい立場にいる。その中で迎えた久々の首位発進。「ここ2年で何回か優勝争いをしているけど、いつもすごく力が入って優勝できていない。意識はしちゃうと思うけど、“できたらいいや”くらいがちょうどいいのかな」。明日以降も無欲で臨む、残り2日間。シード権を確定させ、晴れやかな気持ちで地元での一戦を迎えるためにも、今週掴んだチャンスを逃しはしない。