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古閑美保がプレーオフを制して今季初勝利を飾る

千葉県にある京葉CCで行われている国内女子ツアー第8戦「クリスタルガイザーレディス ゴールデンSP」は、日曜日の6時30分から、前日雨によりサスペンデッドとなった第2ラウンドの残りが再開された。

最終組は12番からスタート。7ホールを消化して第2ラウンドを終え、笠りつ子若林舞衣子が通算9アンダーで首位に並び、4打差の通算5アンダーで古閑美保横峯さくら井芹美保子が続いた。

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最終ラウンドは、初優勝を狙う笠と若林、そして古閑が最終組となる。勝負の分かれ目となったのは、16番パー3。その時点で通算10アンダーのトップに立っていた笠は、ティショットを左にひっかけて崖の下まで落としてしまう。10m近い打ち上げと、生い茂る木、それに深いラフという状況に、笠はアンプレヤブルの判断をする。ティグラウンドに戻って3打目を打ち直して2パット。ダブルボギーとし、通算8アンダーに後退した。古閑は同じホールでバーディチャンスにつけたが、決められずに通算8アンダーのまま。代わって首位に立ったのは、通算10アンダーの若林だった。

残り2ホール。「優勝は常に意識していた」という若林だが、17番で古閑と笠がそれぞれバーディを奪い、リードは1打になる。迎えた最終18番。再び古閑が3mのフックラインを決めてバーディを奪い、土壇場で若林に追いつくと、勝負は二人のプレーオフにもつれ込んだ。

プレーオフ1ホール目は、先にバーディパットを沈めた古閑に対し、若林が同じくバーディを入れ返して引き分ける。2ホール目は共にパー。3ホール目で、第2打を左の林に曲げた若林は4オン2パットのボギーとし、1.5mのパーパットを沈めた古閑がこの長い戦いを制し今季初優勝を飾った。

「こんなにパットが入らなくても勝てるんだなぁ」と笑った古閑。しかし、ここぞという所を決める勝負強さは、メジャーを含む通算8勝の貫禄を感じさせた。「課題は沢山見えました。あと10ヤードは飛距離を伸ばしたい」と、さらに貪欲に上を見つめた。

2008年 クリスタルガイザーレディス ゴールデンスペシャル



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