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7打差を追いついた不動裕理が、5ホールに渡るプレーオフを制す!

千葉県にある東急セブンハンドレッドクラブで開催されている、国内女子ツアー第31戦「富士通レディース」の最終日。通算14アンダーの単独首位からスタートした三塚優子が優位に試合を進めるかと思われたが、7打差を追う不動裕理が猛追。2人による熾烈な優勝争いが演じられた。

「前半から体が動かないような気がして、思い通りにいかなかった」という三塚は、序盤ショットが安定せず、2番パー4ではティショットを左に打ち込みOB。それでもピン左6メートルを沈め、何とかボギーで凌いだ。ピンチを乗り越えた三塚は6番、7番、9番とバーディを重ねるが、後半に入り勢いが停滞。13番、17番でボギーを叩き、通算13アンダーとする。対して不動は、7番から4連続バーディ、13番、15番でもバーディを奪い、ついに三塚を捕らえる。

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ともに通算13アンダーで迎えた最終18番。不動は2打目をグリーン手前のアゴの高いバンカーに打ち込むが、「練習ラウンドで何回も練習した」と、ここからピン手前5メートルに寄せると、これを捻じ込みパーセーブ。最終組の三塚を待つ。三塚も2打目を不動と同じバンカーへ、しかもよりアゴの近くで止まるピンチを迎えるが、ここからピン手前1.5メートルに寄せるスーパーショット。パーをもぎ取り、勝負はプレーオフの結果に委ねられた。

18番の繰り返しで実施されたプレーオフ。互いにバーディチャンスを決め切れず、ボギーのピンチを凌ぎ合い、4ホールをパーで分け合う。迎えた5ホール目、三塚の2打目はグリーン右奥のカラーへ。対する不動はピン左3.5メートルにつけるバーディチャンス。「不動さんは入れてくると思ったので、オーバーするつもりで打った」という3打目は、カップを2.5メートルオーバー。バーディを逃すも確実にパーセーブした不動に対し、三塚がこのパットを外して決着。不動が7打差をひっくり返す大逆転劇を演じ、今季4勝目を達成した。今季4勝のうち、プレーオフによる勝利が実に3回。「いずれも追いついてのプレーオフなので、少し運が向いてきたかな」と笑顔を見せた。

通算10アンダーの単独3位に佐々木慶子。通算9アンダーの単独4位に古閑美保が浮上した。ディフェンディングチャンピオンの横峯さくらは、通算2アンダーの18位タイで終えている。

2008年 富士通レディース



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