選手コメント集/全米女子オープン2日目
1998年 東洋水産レディス北海道
期間:07/10〜07/12 場所:廣済堂札幌CC(北海道)
高又順、ボギーなしの66
本州はまた梅雨戻りのような今週、北海道もカラリと快晴というわけにはいかなかったが、気温20度とまずまず過ごしやすい初日だった。トップに踊りでたのは高又順。出だしから3連続バーディで1日ボギーなし。
先週、韓国に帰り親しいプロにスウィングを見てもらった。「バックスウィングプを大きくした。朴セリの感覚をイメージしながらラウンドした」という。
ルーキーながら全米でメジャー2勝の朴セリとは一種のライバル関係にある。96年の韓国女子プロでは一緒にまわり、朴の4連勝をストップさせたのだという。「その当時から世界一になるなと思いました。当時は18歳だったけど、心は50歳という選手でしたから」
ライバルではあるが、テレビで全米女子オープンを見たときは泣いてしまったとか。高又順のインタビューのはずなのに、なぜか朴セリの話が多くなってしまった。
日吉久美子は67。9番から14番までなんと6連続バーディをやってしまった。「鳥肌だちますよね。7連続ならタイ記録と知っていました。いれたいと思ったけど、気持ちが強過ぎて打てませんでした」 この最後のトライは3メートルのバーディパット。さすがにシビレて入らなかった。
日吉も実力のある選手なのだが、病気をしたこともあり、このところあまり冴えないラウンドが続いていた。しかし先週の日本女子オープンで最終組を回ったことが自信に繋がった。「それまでは一人相撲のような悪循環のチグハグな感じだったのですが、ようやく気持ちの切り替えができました」
吉川なよ子に「焦らないで、一生懸命やればいいのよ」と言われたらしい。吉川自身がいつも自分に言い聞かせている言葉のような気もする。日吉も「明日のことはどうなるかわかりません。一日一日やるしかありません。地味な人間なもんですから、地味にやります」