「フィーリングは良いのに・・・」藍、パットに苦悶
2011年 クラフトナビスコチャンピオンシップ
期間:03/31〜04/03 場所:ミッションヒルズCC(カリフォルニア州)
Y.ツェンが連覇に王手!宮里美香、有村が6位で最終日へ
カリフォルニア州にあるミッションヒルズCCで開催されている、米国女子ツアーのメジャー初戦「クラフトナビスコチャンピオンシップ」の3日目。首位と3打差の通算6アンダー2位タイからスタートした台湾のヤニ・ツェンが単独首位に浮上した。
スコアの伸ばしあいとなった3日目、ベストスコア「66」をマークして6ストローク伸ばしたヤニが、大会連覇に向けて王手をかけた。2打差の通算10アンダー単独2位はステーシー・ルイス、通算8アンダー3位はモーガン・プレッセル。通算10アンダー4位にはミッシェル・ウィが続いている。
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日本勢は有村智恵と宮里美香の2人が通算4アンダーの6位タイで並んでいる。2日目には苦戦を強いられた日本勢だが、有村はスコアを1つ伸ばし、宮里は2つ伸ばして再び上位に浮上してきた。そして宮里藍と、上田桃子が通算3オーバーの36位タイ、大山志保は通算8オーバー64位タイ、馬場ゆかりは通算12オーバー71位タイで最終日を迎える。
大会連覇に王手をかけたヤニ・ツェン
2位タイからスタートしたヤニ・ツェンが、6バーディ、ノーボギーの猛チャージを見せた。この日も飛距離のアドバンテージを十分に活かし、平均飛距離はこの日ただ一人の300オーバーとなる316ヤード。さらにグリーンを逃したのは僅かに1ホール、パーオン率94パーセントとショットが冴え渡った。3打差を付けられていたステーシー・ルイスを一気に抜き去り、逆に2打差のリードをつけ、大会連覇に王手をかけている。
宮里美香と有村が6位タイに浮上
2日目に「75」を叩き14位タイに後退した美香だが、この日は「昨日に比べてショットが切れていたし、パットも良かった」と、プレーに噛み合いが蘇る。2番パー5で2メートルを沈めてバーディを先行させると、その後も2つのバーディを重ねるなど「70」をマーク。有村と並び通算4アンダーの6位タイに浮上した。11番では1メートル弱のバーディパットを外すも、「昨日は外すとカッカしたけど、今日は前を向いていこうと。後半も前向きにできた」と、昨日の反省を活かして冷静にプレー。明日の最終日、さらなる浮上を狙う。
一方の有村は、3バーディ、2ボギーと1ストローク伸ばすにとどまり、8位タイから僅かに浮上したものの「今日は苦しかった」と振り返る。グリーンの硬さや風の対処を考え過ぎるあまり、「体が動かなくなってしまった」とスコアメイクに苦む結果に。「明日は最後だし、悔いの残らないプレーをしたい」と気持の切り替えに努めていた。
藍と上田は36位タイと変わらず
通算2オーバーの36位タイからスタートした宮里藍と上田は、ともにパットに苦しみ停滞。1ストロークずつ落とし、通算3オーバーの36位タイのままで3日目を終えた。33パットを叩いた上田は、「ショットは(メジャーで)戦えないとは思わないけど、パットだけが入っていない。今日も3パットが2回。もう少し準備が必要だと感じた」と、上位選手とのパットの差を痛感。それでも「今日はプレーを楽しむことができた。まだ戦える気持はあるし、明日どこまでできるか試したい」と気力は漲っている。