2012年 ウェグマンズLPGA選手権特集
2012年 ウェグマンズLPGA選手権
期間:06/07〜06/10 場所:ローキャストヒルCC(ニューヨーク州)
朴セリ単独首位浮上!宮里美香が1打差2位タイで決勝ラウンドへ
◇米国女子◇ウェグマンズLPGA選手権(全米女子プロゴルフ選手権)2日目◇ローキャストヒルCC(ニューヨーク州)◇6534ヤード(パー72)
多くの選手がスコアメークに苦しむ中、メジャー通算5勝の朴セリ(韓国)が通算3アンダーの単独首位に浮上した。そしてこの日、3バーディ、3ボギー「72」で回った宮里美香が通算2アンダーで1打差の2位タイ。朴仁妃(韓国)、サンドラ・ガル(ドイツ)、ポーラ・クリーマーと並んでいる。
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さらに1打差の1アンダー6位タイにスーザン・ペターセン(ノルウェー)、チェ・ナヨン(韓国)ら6選手。宮里藍は3バーディ、5ボギーの「74」で通算イーブンパーの12位タイに後退した。野村敏京は「77」と5ストローク落とし、通算7オーバー。連覇を狙うヤニ・ツェン(台湾)らと同じく64位タイで予選を通過した。
上田桃子は通算9オーバー85位タイ、金子絢香は通算16オーバーの135位タイで決勝ラウンド進出を逃した。
<朴セリ、復帰戦で貫禄の首位浮上>
米国女子ツアーでの通算25勝は、韓国人として最多。1998年に韓国人として初めて、また史上最年少で全米女子オープンを制した姿をテレビで見た若い韓国選手たちが、彼女の背中を追いかけて、現在米ツアーを席巻している。すべては彼女から始まったと言っても過言ではない。ゴルフ殿堂入りを果たしているセリが、メジャートーナメントの大舞台で再び輝きを放っている。
リュー・ソヨン、ユ・ソンヨンという若手韓国人選手を引き連れてのラウンド。「スタート前から風が強く吹いていたので、難しいコンディションになるのは分かっていた。フェアウェイも絞られているので、キープするのは難しい。もしラフに入ったら、スマートに考えないといけない。時にはボギーが良いスコアということもある」。経験に裏打ちされた落ち着きで、3バーディ2ボギーの「71」。通算3アンダーとして単独首位に立っている。
韓国ゴルフ界のパイオニアとして、後輩たちへの助言も厭(いと)わない。「(若い)彼女たちは毎日練習して、月曜日から日曜日までゴルフのことを考えている。いつも同じことをやっていたら、燃え尽きてしまうかもしれない。だから、どういう打ち方をしろとか、このライはこうやって打つとかいうことは言わない。楽しみなさい。これはゲームなんだから、悪い日があったとしても、先へ進む。良い日があれば、それは幸せなことだけど、先へ進みなさい。できるだけ簡単に伝えているの」。今なお第一線で戦う英雄の言葉は重い。