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S.ルイスがホステスプロとして大逆転優勝!

◇米国女子◇ミズノクラシック 最終日◇近鉄賢島CC(三重県)◇6505ヤード(パー72)

日替わりでビッグスコアが飛び出した大会で、最終日に10バーディ、2ボギーの「64」をマークしたステーシー・ルイスが、通算11アンダーまで伸ばして逆転優勝を果たした。通算3アンダー8位タイからスタートしたルイスは、13番までに5ストローク伸ばすと、16番からの上がり3ホールで3連続バーディ。前日首位のイ・ボミ(韓国)を1打差でかわし、主催のミズノと用品契約を結ぶホステスプロとして最高の結果を残した。

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大会2日目に8ストローク伸ばし通算10アンダー単独首位に立ったイ・ボミは、最終日にスコアを伸ばせず単独2位。初日に首位に立ち、2日目に停滞してしまった上原彩子は5ストローク伸ばして通算9アンダーの単独3位に食い込んだ。

通算7アンダー単独4位は世界ランキング1位のヤニ・ツェン(台湾)。通算6アンダー5位タイにアンナ・ノルドクビスト(スウェーデン)と、ソ・ヒキョンチェ・ナヨンジェニー・シンと3人の韓国勢が並んだ。最終組でプレーした森田理香子は、最終18番でダブルボギーをたたき、通算5アンダー9位タイに後退してしまった。

上原、森田に続く日本勢は、横峯さくらが通算4アンダー14位タイ。飯島茜宮里美香が通算3アンダー17位タイとなった。初日から大きく出遅れた有村智恵は通算11オーバーの76位タイで3日間の戦いを終えている。

<ルイス、大逆転劇に「信じられない気持ち」>
「信じられない気持ちです」。イ・ボミのプレーオフをかけたバーディパットが外れた瞬間、ルイスが7打差を逆転しての優勝が決まった。「過去に、このような大差を逆転した覚えはないので初めてだと思う」。ホステスプロの重責を最高の結果で果たす形で、自身の今季4勝目を飾った。

「パットがすごく良かったので、昨日のラウンド後から結果に繋がる感覚は何となくあった」。首位の背中は遠く離れてはいたが、ビッグスコアへの予感はあったという。最終組の3組前から、猛追を狙った最終ラウンド。逆転に向けて「前半でバーディを3つ獲る」という最初の目標は、前半の4ホールで早々に達成される。「早い内に達成できたので、バックナインもそのまま続いてくれた」。大逆転劇のドラマは、その上がり3ホールでクライマックスを迎えた。

11番のボギーを挟み、10番から13番まで3バーディを重ねて首位に2打差。ここから、好調が続いていたパットの冴えがさらに増す。16番(パー5)で7.5mのチャンスを決めると、17番(パー3)では4.5mを沈めてついに首位のボミに並ぶ。そして最終18番、残り160ヤードの2打目を6番アイアンでグリーンを捕らえ、再び7.5mを沈める3連続バーディフィニッシュ。神がかり的なスパートで単独首位に立ち、プレーオフに備えていたパッティンググリーンで優勝決定の報を聞いた。

その瞬間、電話を手に取って米国テキサス州に住む父親のデイルさんに連絡。「早朝まで速報を見ながらチェックしているのを知っていたので、ドキドキしているだろうと思って。早く知らせてあげました」。ルイスが11歳の時、背骨が左右に歪む『脊柱側わん症』と診断。それから7年間、矯正器具を装着しながらの生活が続いた。「今の自分がゴルフを続けられているのも、両親のおかげ。父親と母親に感謝しています」。ホステスプロとして、そして家族の1人として。たくさんの感謝の気持ちを胸にこめ、待望の優勝カップを高々と掲げた。

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