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波乱!米国ツアーの2強、昨年決勝の顔ぶれが消えた!!

日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)と米国女子プロゴルフ協会(LPGA)の共同開催で行われている「シスコワールドレディースマッチプレー選手権」の1回戦、全16試合が行われた。両ツアーの賞金ランキング上位16名が、1対1のマッチプレーで戦うのだが、昨年同様米国ツアー選手の方が多く勝ち上がった。

ところが、米国ツアーのトップ2人がいきなり1回戦で姿を消すことになった。昨年この大会で優勝したアニカ・ソレンスタムが、天沼知恵子に2アンド1、17番ホールを終了して2ダウンで敗れた。6番ホールまでは両者譲らず、7番、9番で天沼がリードを奪った。10番でソレンスタムが1つ返したが、続く11番で再び天沼が奪い、終始天沼ペースで試合が進んだ。

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14番も天沼が取り3アップ。15番を終了して天沼のドーミーホールを迎えた。米国ツアー女王の意地を見せ、ソレンスタムが16番パー3で1つ返したが、17番はともにパー。ここで決着がついた。

「コースに入る前は気持ちも良かったし、気合も入っていた。だけど、上手くいかなかった。ショットは良かったが、パットが悪かった。傾斜が読みづらいグリーンだった。マッチプレーでバーディが取れなかったらダメ。何も言い訳はないです。結果的にこうなってしまっただけ」。この日のソレンスタムは、バーディを1つも奪えなかった。

そして、米国ツアーナンバー2の朴セリだが、先週は地元韓国で優勝し、ツアー2連勝中。昨年のこの大会では決勝戦でソレンスタムに敗れているだけに、優勝を狙って出場してきたが、この日は調子が上がらなかった。2番ホールで坂東貴代が先制し、すぐに取り返したのだが、6、8番ホールも坂東のバーディについていけなかった。

対する坂東は、練習ラウンドでは鼻水をすすりながらラウンドで、体調は万全の状態ではなかった。しかし、要所でパットが決まり朴にプレッシャーをかけていった。16番では朴がピンそばに寄せたのに対し、坂東は5メートルのフックラインを見事に決めた。そして、最終18番もピン奥1.5メートルに朴がつけたが、さらに奥の4メートルからバーディパットを決めて勝利をもぎ取った。

「本当にうれしいです。今回1回も勝てないと思っていたし、相手は朴セリさんだし。とにかく頑張ろうと思ってたんですけど、明日もできるっていうのが、まずうれしいですね。16番、あのパーパットが入ってくれたのが大きかった。最近パットの調子が悪く、今日こんなに入るとは思わなかった」

その他の試合だが、日本人で2回戦に進んだのは不動裕理米山みどりだけ。韓国の金美賢と対戦した米山は、一進一退の攻防で終盤に入り、14、15番ホールを連続で奪った。16番で再びマッチイーブンに戻されたが、17番パー5で金がパーセーブできず1アップ。そして最終ホールは、米山がバーディを決めた時点で勝負が決まった。

日本の女王こと不動は、ベス・バウアーと対戦。不動がリードしたまま試合は終盤に入り、16番ホールを終了して3アップをキープ。3アンド2で2回戦にコマを進めた。明日2回戦で不動が勝つと、続く3回戦は4月にニチレイで優勝争いをしたカリー・ウェブとあたるかも知れない。

マッチプレーの場合、18番でも決着がつかないデッドヒートもあれば、一方的な展開になることもある。この日最も早く決着がついたのは藤野オリエローリー・ケーンの組だった。2、3番でケーンが先制し、5番からは4ホールを連取。そして11番ホールでもケーンが奪い、早くも12番ホールでドーミーホールを迎えた。このホールを共にパーで分け7アンド6という大差で終わった。

また、この日の最終組でラウンドした黄玉珍とレイチェル・テスケの試合は、4ホールづつ奪ったが、18ホールでは決着がつかずエキストラホールに突入。その後は両者一歩も引かずトータル27ホールが終わっても決着がつかなかった。この時点で時刻は午後4時20分。日没サスペンデッドになり、明日午前9時30分から再スタートとなった。

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2002年 シスコワールドレディースマッチプレーチャンピオンシップ



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