GDO編集部が選ぶ 2012年国内女子ツアー10大ニュース
1998年 LPGAジャパンクラシック
期間:11/06〜11/08 場所:武蔵丘GC(埼玉)
小林浩美、混戦を制して逆転優勝!
激しい戦いだった。前日首位のローリー・ケーン(カナダ)はスコアを伸ばせず。しかし下からはティナ・バレット(米)が上がってくる。台湾の黄玉珍も健闘する。そんな展開の中で、再三のバーディチャンスを逃がし続けながら小林浩美がじっとガマン。終盤に入ってから一気にバーディ攻勢をかけて首位に追いつきプレーオフ! 3ホール目でヒロミが大きな勝利をものにした。
「いやー、もう、すごく嬉しい!」と小林浩美はひたすら笑った。「スコアが競ってたので、誰にもチャンスがあった。なんとか10アンダー以上にいきたいと思ってプレーしたんです」
11番で7アンダーに落とした。ちょっと諦めかけた。しかし13番でL.ケーンがボギー。「まだチャンスはあるな、と思いなおした。残りのホールはショートアイアンで打てるんだし。狙わなくちゃいけない。とにかくピンを狙っていきました」
これで今シーズンはLPGA2勝。「93年に2勝したときより自分の中ではランクアップしてると思います。いつかはメジャーに勝ちたい。その夢に向かって頑張っていきたいです」
コツコツ、安定したプレーをしたいと考えている。「とんでもないゴルフをしないと勝てないというんじゃだめです。安定したゴルフをしていれば勝てるというふうにならないと・・」
16番、17番、18番とバーディを取るたびにギャラリーが大歓声を上げてくれた。「嬉しかったです。打つときにはシーンと静かになってくれるし。アメリカでやってるときは自分が外国人です。やっぱりこれほどの雰囲気は味わえないですから」
プレーオフで破れたティナ・バレットは、18番で11メートルを入れて優勝を確信していた。しかし、ちょっとまだ不安が残ったという。その不安が的中。「思い通りのプレーはできたんだけど・・・最後はちょっと外してしまった。幸運の女神に見放されてしまったのね」