ユウカ・サソウはシャープかつ力強いスイングが売り。オーガスタで60台をたたき出した

◇女子アマチュア◇オーガスタナショナル女子アマチュア（6日）◇オーガスタナショナルGC（ジョージア州）◇6365yd（パー72）

フィリピンと日本の両国籍を持つユウカ・サソウ（笹生優花）は、安田祐香と同じ3位タイでフィニッシュした。11位から出て6バーディ、3ボギーとスコアを伸ばした。「69」は優勝したジェニファー・カップチョの「67」に次ぐ、オーガスタナショナルGCでの決勝ラウンドのロースコアになった。

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右手を握りしめ、“男子ばり”の力強いガッツポーズを見せたのは18番。ピン左奥から6mの下りのラインを流し込むと、パトロンは大いに沸いた。「マスターズなら人が多い期待もあるけれど、アマチュアの試合でこんなに多いとは思わなかった」。推定で1日4万人以上が来場する男子メジャーには及ばなくとも、最終ホールのパトロンの列は初めて見た景色と言っていい。「すごく楽しかった」と笑顔がはじけた。

ホールアウト後にコースで出迎えてくれたのは、将来のチームメイトにもなり得るジョージア大ゴルフ部の先輩たちだった。フィリピン、米国で腕を磨く17歳は今後、来年秋の大学進学も控える一方で、在学中のプロ転向への道も探る。だからこそ、「一生に一回だけの経験だと思う」という覚悟もあった。「言葉に出せない経験もすごくあります。すごくためになった試合だと思います」

豪快なショットは2020年「東京オリンピック」で見られる可能性もありそうだ。（ジョージア州オーガスタ／桂川洋一）