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優作3位、聖志16位 地元で宮里兄弟は「ホッ」

那覇ゴルフ倶楽部で開催中の国内男子メジャー今季第3戦「日本オープンゴルフ選手権競技」は予選2日間を終え、平塚哲二が通算1オーバーで単独首位に立った。強風と、長いティフトン芝、そして硬いフェアウェイに選手は苦しめられ、予選カットラインは通算13オーバー。そんな中、地元沖縄県出身の宮里聖志、優作の兄弟もしっかりと決勝ラウンドにコマを進めた。

今年の日本アマチュア選手権王者の小袋秀人、そして石川遼と2日間のプレーをともにした弟の優作はこの第2ラウンドで魅せた。7オーバーの46位タイからティオフすると、前半14番までに2つのボギーが先行し、予選カットが気になるポジションに後退。しかし難関15番で2メートルのバーディチャンスを活かす。さらに16番では第2打をフォローの風に乗せてグリーン手前から転がし、ピンそば1.5メートルにつけて2連続バーディ。後半インでは2番、最終9番で2バーディをマーク。2つのボギーを含めた「69」でまとめ、通算5オーバーの3位タイに急浮上した。

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今季初旬に参戦したアジアンツアーでの経験も活き、難易度の高いラフからのプレーにも自信を見せる優作。「地元ということで気持ちもリラックスして回れた。いつもは自分で勝手にプレッシャーをかけてしまうが、今週は本当に楽しんでやろうと。大会が盛り上がってくれれば良いと思っている」。先月21日には、第2子となる長男が誕生したばかり。周囲の注目と期待がいっそう高まる中での上位進出だ。

一方、兄の聖志は「72」で通算8オーバーの16位タイ。追い風の吹く序盤の11番、第1打で300ヤード以上をかっ飛ばすと、残り72ヤードの第2打をサンドウェッジでカップインさせるイーグルを披露。その後は、ボギーを3つに抑えた。ホールアウト後は「せっかく沖縄で大会が開催されているので、僕ら地元の人間が頑張らないと。途中からそれどころじゃなかったけど・・・」と苦笑いも交えながら安堵感を漂わせる。多くの親戚が見守る中でのラウンドを終え「まだ我慢すればチャンスに近づける可能性はある」と力を込めた。

ちなみに、めいっぱいの安堵感を浮かべたのは兄弟だけではない。両親ももちろん同じ思いだ。「2人とも頑張ってくれた。ホッとしました。役目は果たしたかな」とは父・優さん。2人は今大会に参戦するにあたり、6月の「九州オープン」で出場権を獲得。そして決勝ラウンド進出を決めた。2つの重圧から解放された兄弟は、声援を大きな力に変えて、残り2日を戦える。(沖縄県八重瀬町/桂川洋一)

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2012年 日本オープンゴルフ選手権競技



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