石川遼、マスターズ出場決定に「ありがたく、うれしい」
石川遼は5打差の13位で最終日へ マキロイは首位タイに浮上
韓国の天安市にあるウージョンヒルズCCで開催されている、「韓国オープン」の3日目。スタート時は曇り空、正午前には強い雨、以降は強い日差しが降り注ぐ晴天と、目まぐるしく天候が変わる中、風も強く吹いたことで全体的にスコアが伸び悩む展開となった。
この日の注目組は、石川遼とロリー・マキロイ(北アイルランド)が同組でラウンドした第8組。日本ツアーと同じような大勢のギャラリーに囲まれる中、マキロイが序盤から安定したショットと正確なパットでバーディラッシュを披露する。2番、3番で連続バーディを奪うと、4番、5番、6番といずれも2メートル以内のチャンスを次々と沈めて5連続バーディを奪取。後半に入り2ボギーを叩いたが、最終18番をバーディフィニッシュとし、この日6バーディ、2ボギーの「67」をマーク。通算7アンダーで一気に首位タイに浮上し、「明日は3つ、4つ伸ばせれば優勝を狙えると思う」と、韓国初タイトルを手元に強く引き寄せた。
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一方の石川は4番までバーディチャンスをものにできず、パーを重ねる展開で迎えた5番パー5。残り40ヤードの3打目、ラフからSWで放ったボールが直接カップインし、イーグルを奪取。ウエッジを高々と掲げ、ガッツポーズで歓声に応えた。だが、その後は再び伸び悩む流れとなり、13番パー3では3日連続で池に打ち込んでのダブルボギー。最終的に1イーグル、1バーディ、2ボギー、1ダブルボギーの「72」(パー71設定)と1ストローク落とし、通算2アンダーの単独13位でホールアウトした。スコアと順位は落としたが、首位には1ストローク詰め寄り、5打差で明日の最終日を迎える。
上位では、通算7アンダーの首位タイにマキロイとキム・テソプ(韓国)。予選ラウンドで石川と同組でラウンドした昨年の韓国ツアー賞金王、ベ・サンムンがこの日のベストスコア「65」を叩き出し、通算6アンダーの単独3位に浮上している。ダニー・リー(ニュージーランド)は通算イーブンパーの19位タイ。また、矢野東は最終ホールを4パットによるダブルボギーとしたが、1ストローク縮めて通算2オーバーの32位タイに浮上している。