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遼、難度の高いピンポジションに対応できず…

首位と5打差で「韓国オープン」最終日を迎えた石川遼。「まだチャンスはある」と意気込んで1番ティからスタートしたが、スタートホールで2.5メートルを外し、2番ではティショットを左の池へ入れ、連続ボギー発進と序盤と躓いてしまう。その後4番、6番、8番とバーディを重ねて盛り返すが、9番から4連続ボギーを叩き、通算1オーバーまで後退。3日間連続で池に打ち込み、ダブルボギーとしていた13番パー3では、12メートルを沈めて意地のバーディを奪うが、その後もショット、パットともに精彩を欠き、通算イーブンパーでホールアウト。通算イーブンパーの15位タイに後退し、初の韓国ツアーでの戦いを終えた。

4日間を通じ、予想外の難コースが石川の前に立ちはだかった。フェアウェイの左右は大会用に狭く絞られ、ナイスショットの感覚でもボールはセミラフの中。今週はラフからのショットが多く、「アイアンでスピンがかからず、下り面に落ちると止まらないことが多かった」と振り返る。さらに、ピンも下り傾斜の途中に切ってあることが多く、ショートパットでも繊細なタッチが必要となる。韓国の中継局の質問に韓国ツアーの印象を問われ、「ピンポジションが難しい国」と答えた石川。「予選から受けていないグリーンが多かったし、マウンドの下や傾斜にピンが切ってあることが多かった」と、日本ツアーでは見られないようなピンポジションに対応できなかった。

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逆に、今週の経験が石川にとって大きな刺激を与えたことも事実。「このコースとピンポジションは、1週間だけでも貴重な経験でした。日本ツアーでも活かせると思います」。来週の17日(木)に18歳の誕生日を迎える石川。異国での17歳最後の試合は、最高の結果を残せなかったものの、スコア以上に実りあるものとなったようだ。

「去年の1年を越える激動の年は無いと思っていたけど、今年は(海外)メジャーに3試合も出られたし、思い出すだけで幸せな気分になります。17歳の年に4勝できたし、順調を飛び越しているくらい順調でした」と、加速度的に成長を続けながら夢中で駆け抜けた、17歳の1年を振り返った。次戦は、17日(木)に開幕する国内ツアー「ANAオープン」に出場。バーディデイウィークを自身の優勝で祝いたいところだ。

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