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3打差追う橋本美月 敵は自分か、飛ばし屋か/アジア女子アマ3日目

◇アジアパシフィック女子アマチュア選手権 3日目(12日)◇アブダビGC(UAE)◇6431yd(パー72)

「日本の試合だったら、結構自分がセカンドを最後に打つことが多いので…」という橋本美月(東北福祉大1年)。だが、ナッタクリッタ・ウォンタウィラップ(タイ)、ケルシー・ベネット(オーストラリア)と最終組で回った3日目は、少し事情が違っていた。

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今年、タイLPGAツアーで2勝を挙げているウォンタウィラップは、橋本を20yd近くアウトドライブする飛ばし屋の1人。橋本は「私の1Wと彼女の3Wが同じくらいの飛距離」と、この日はセカンドオナーになることも多かった。加えて「ターフの取れ方がすごくて、ドバっと取れて思わず笑っちゃいました」と、まるで芝生の草履が飛んでいくようなターフの迫力はもはや驚きを通り越していたという。

スタートからの3ホールは「予選ラウンドよりもはるかに緊張していた」という橋本だったが、3番、5番、7番と1ピンほどのバーディパットをことごとく沈め、8番(パー5)は2打目をグリーン手前の花道まで運んで、前半だけで4バーディ。通算12アンダーとして、首位に並んで後半へ折り返した。

だが、中盤5ホールは足踏み。10番、15番で2mほどのバーディパットを決めきれず、11番はグリーン手前のバンカーに入れてこの日唯一のボギーをたたいた。16番でバーディを取り返して、1打差で迎えた最終18番(パー5)。先にピン手前5ydに2オンさせたウォンタウィラップに対して、橋本のレイアップ後の3打目は「バーディを獲りたい気持ちが勝ってしまった」とチャンスにつけられずに2パットのパー止まり。一方のウォンタウィラップがイーグルパットを沈め、首位と3打差の2位となった。

前週の中島啓太に続き、日本勢のアジア連覇にも期待が懸かるが、橋本は「最終的に一番の敵は自分だと思うので、自分に勝てるように頑張りたい」と自身のやるべきことに集中する。「具体的にスコアの目標は立てないけど、チャンスが来たらしっかり決められるように、ピンチが来たらしっかりセーブできるように落ち着いてプレーしたい」と慎重に言葉を選んだ。

負けん気は「強いと思う」というものの、「でも今はすこし抑えています」という橋本。それでも、ウォンタウィラップの「あしたは6アンダーを目標にしている」との言葉を伝え聞くと、「そうなんですか?じゃあ自分は…ついていけるようにとりあえず頑張ります」と、ちょっぴり闘争心に火が着いたようだった。(アラブ首長国連邦アブダビ/今岡涼太)

関連リンク

2021年 アジアパシフィック女子アマチュア選手権

  • 2021/11/10~2021/11/13
  • アブダビGC(ドバイ/UAE)


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