石川遼、マスターズ出場決定に「ありがたく、うれしい」
ハニカミ王子、笑顔は控えめ。でも7位で踏ん張った!!/関東アマチュアゴルフ選手権3日目
千葉県の千葉カントリークラブ(梅里コース)で開催されている、関東アマチュアゴルフ選手権競技の3日目。決勝ラウンドに入り、予選を通過した68名による戦いが始まった。 そして、注目の15歳、石川遼は9時4分に1番ホールからスタートした。
1番はティショットをフェアウェイの左サイドに運び、2打目でピン手前6メートルに2オン。バーディパットは惜しくもカップの右をすり抜けパースタートとなった。この日の石川はパーオンには成功するものの、難しいラインを残し思うようにバーディを奪えなかったため、トレードマークの笑顔は控えめとなった。
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スコアが動いたのは4番。ティショットが右サイドのラフに行き、2打目でグリーン手前20メートルまで運んだが、アプローチでピン奥3メートルにつけてしまい、そこから2パットでボギーが先行してしまう。
スコアを伸ばしたのは6番パー5。フェアウェイからの2打目で石川が手にしたのはドライバー。横峯さくらばりの直ドラでグリーンを狙ったが、わずかに届かず花道へ。20ヤードのアプローチをピン奥1メートルにピタリとつけバーディを奪った。
そこから勢いに乗りたいところだったが、続く7番パー3では、ティショットがグリーンをオーバーし、暫定球まで打つ事態に。1打目は無事に見つかったが、太い木がスイングの妨げになり、アプローチは再びグリーンを大きくオーバー。3打目でピン手前3メートルに寄せ、ナイスボギーで切り抜けた。
その後はチャンスも大きなピンチもないまま16番までパーを続けたが、17番で再びピンチを迎えてしまった。右ドッグレッグのホールでティショットはフェアウェイをつき抜け木の横に行ってしまった。低いフックボールで脱出に挑んだが、2打目も左のラフへ。再びトラブルショットとなったが、グリーン奥まで運びそこから2打で上がりボギー。
最終18番パー5では、この日2度目の直ドラでグリーン手前に運び、入ればチップインイーグルという状況まで行った。この日も石川をひと目見ようと3000人を超える大ギャラリーがこの組を取り囲んだ。そして、最終ホールで迎えたチップインイーグルに期待が高まったが、アプローチは5メートルショート。そして上りのバーディパットも決められず、この日は2オーバーの「74」。通算5オーバーは、首位と6打差の7位という位置で最終日を迎えることになった。
ラウンド中の石川は、特別な笑顔を振りまくわけでもないが、所々で素の表情を見せる。会場に押し寄せたファンもその表情を追って18ホール歩いていた。その大ギャラリーに囲まれても冷静にプレーするあたりは、今後の成長を楽しみにさせてくれる。「ハニカミ」ブームは、これからさらに拍車がかかるのかも知れない。