クラブもウェアも一新!宮里美香「最後だと思ってやる」
粘って勝った!綾田紘子が38ホールの激闘制し日本女子アマ優勝!!
宮崎県の宮崎CCで開催されている、第49回「日本女子アマチュア選手権」最終日。大会連覇を狙う森桜子を準決勝で下した綾田紘子と、この大会2度目の優勝を狙った宮里美香をやはり準決勝で破った酒井美紀の36ホールに及ぶマッチプレーの決勝戦が行われた。
先手を打ったのは綾田。4番、5番と2ホール連続で奪い2アップ。9番も奪い3アップと試合を優位に進めるかと思われた。しかし、続く10番で酒井が1ホール奪うと3ホールの引き分けを挟んで、3ホール連続で酒井が奪い逆に1アップとリードを奪った。
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後半の18ホールに入ると4ホールは引き分けたが、その後は一進一退の攻防が続く。28ホール目に酒井が3アップとした時点では、酒井有利という展開だった。しかし、簡単には勝たせてくれないのが、この36ホールに及ぶマッチプレー。33ホール目に綾田が1ダウンまで戻すと35ホール目でついにオールスクエアまで取り返したのだ。
この大会がマッチプレーで決勝ラウンドを行うようになったのは、2000年大会から。今年8回目の開催となるが、初めて36ホールで決着がつかず、エキストラホールに持ち込まれることになった。
その1ホール目、1メートルほどのパットを決めれば優勝という状況で酒井はこのパットをはずしてしまう。そして、2ホール目の通算38ホール目、逆に綾田がチャンスを見事に決め第49代の日本女子アマタイトルを手にした。
この日、急遽現地まで応援に駆けつけたコーチの伊藤正治プロは「今日は本当にいい試合を見せてもらいました」と感無量の声で語った。伊藤プロは5月に行われた関東女子に挑む綾田に「優勝がノルマだ」と言ってしまったことを後悔し、今回は結果を気にせず思い切り戦うようにと送り出した。
「今回は本当に大変な戦いが続きましたが、最後まで自分の力と考えを信じて戦ったのが良かったと思います。迷いなどがあったら、ここまでは来れなかったと思います。本当に頑張りました」。まるで自分が優勝したような気持ちのこもったコメントを残してくれた。
今大会に優勝した綾田を含め、ベスト8に入賞した森桜子、青木瀬令奈、桒原えりか、竹村真琴、宮里美香、酒井美紀、森田理香子は10月に行われる「日本女子オープン」に出場する予定だ。