飯島早織と外園華蓮が首位ターン 馬場咲希39位/日本女子アマ
2023年 日本女子アマチュアゴルフ選手権
期間:06/13〜06/16 場所:秋田CC 太平山・日本海C(秋田県)
「近所のお姉ちゃん」に導かれ… 菅楓華は“世界クラス”の2人と渡り合う
◇女子アマチュア◇日本女子アマチュア選手権 2日目(14日)◇秋田CC(秋田)◇6409yd(パー72)◇曇り
2021年「アジアパシフィックアマチュア」優勝の橋本美月(東北福祉大3年)、22年「全米女子アマチュア」を制した馬場咲希(代々木高3年)との予選同組。菅楓華(すが・ふうか/宮崎・日章学園高3年)は大会開幕の2日前、練習場でスマホに表示された組み合わせを見て「もう、うれしくて。見た瞬間から“ヤバい”って。まさか…」と胸をときめかせた。
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5月に「九州女子アマチュア」で2位に9打差をつけて圧勝した実績があっても、実はドキドキしっぱなし。「ギャラリーさんがいっぱい。今までの日本アマではないことだった」。来場無料で一部ホールの観戦が可能な大会は今年、連日数十人がこの組に帯同した。
18歳は「私は慣れていないので緊張したんですけど、2人が話しかけてくれてちょっと気が楽になりました」と持ち味の正確なショットを駆使し2日続けて「72」。4オーバーの馬場、8オーバーの橋本を差し置いて、通算イーブンパーの8位で決勝ラウンド進出を決めた。
アマチュアのトップクラスとの“距離”を測るのが「最近は楽しみになってきました」とうなずく。ナショナルチームメンバーの荒木優奈とは同級生。昨年の「日本ジュニア」で敗れて2位になった思い出もある。「仲いいんです。ケンカしたことない。向こうもすごく結果を出していて、めちゃめちゃ刺激になります」と高いレベルの切磋琢磨が日常的にある。
ところで、いまや有望選手として夏場以降のプロテストを控える菅は幼い頃、近い世代のある“女子ゴルファー”の背中を追った。地元宮崎の公園で遊んでくれていた「近所のお姉ちゃん」が通う練習場について行ったのが、6歳でゴルフを始めたきっかけ。
「最初は(クラブに)当たらなかったボールが、当たってから楽しくなって」。あの時クラブを貸してくれて、「小学校に入るときにはカバンをくれたりした」お姉ちゃんとはその後、自然と連絡を取らなくなった。「ゴルフはやめられていて、もうどこにいるかもわからなくて…」。近い将来、もっと広まるであろうその名前。再会のチャンスも、なんだかありそう。(秋田市/桂川洋一)