前年大会3位の鈴木隆太

◇アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 事前（25日）◇ロイヤルメルボルンGC（オーストラリア）◇7055yd（パー71）

タイで行われた前年大会で日本勢最上位の3位に入った鈴木隆太（すずき・りゅうた／日体大3年）が、再びアジアNo.1アマチュアの称号を目指して戦う。

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1年前は首位と3打差で迎えた最終日に「73」と落として終えた。「去年は最終日にちょっと意気込みすぎた。最後までメンタルが持たない感じだった」と振り返る。

お手本にするのは日体大の先輩・中島啓太

技術面もさることながら、一番課題に感じたのが精神面。そこでお手本にしたのが、大会歴代覇者（19年）の一人で、同じ日体大出身の中島啓太だった。「すごい人になっちゃった。もっと近しい感じだったんですけど、賞金王も見えちゃってるので…。うますぎて参考にならないです」と笑う。普段は「たまに」やりとりを交わす程度だというが、2学年上の先輩から学ぶものは多い。

「メンタルがすごく強いと思う。常に落ち着いて、怒らないでプレーされているので見習いたい。試合になっても（気持ちが）入らないように」。バーディを獲っても、ボギーをたたいても変わらない中島のポーカーフェイスを参考に、自身のプレーにも取り入れている。

ピース。でも真顔

ことしの舞台はオーストラリアの名門。硬く、アンジュレーションのきついフェアウェイやグリーンに加えて、常に吹き付ける冷たい風がさらに難度を上げる。がまん比べの展開も考えられるが「4日間という長い試合なので、心の持ち方とか、最終日にいいパフォーマンスを持っていけるかを考えてきた。悪い方に流れを持っていかれないように、しのげるところはしっかりしのぎたい」と冷静さを心掛ける。

狙うは1年越しのリベンジ。「しっかりマネジメントして優勝争いに入れるように。焦らずに自分のプレーをできれば。それが優勝につながったらうれしい」。最高の“お土産”を日本に持って帰る。（オーストラリア・メルボルン／内山孝志朗）