原英莉花が米予選会で失格 スコア誤記「最悪です」
GDO編集部が選ぶ2023年「ハプニング&番外」ニュース5選
2023年にGDOが配信した全ての記事の中から、編集部が独自に10大ニュースを選出。全5回にわたり、ことしのゴルフ界を騒がせた話題を振り返る。最終回は番外&ハプニング編として5つのニュースをピックアップ。
強風の「マスターズ」 観戦エリアで大木が3本倒れる
悪天候に見舞われた海外メジャー初戦「マスターズ」2日目に、17番ティイングエリア横の大木3本が強風により倒れた。この日2度目の中断となる直前の午後4時22分、パトロンの観戦エリアで発生しただけに大惨事にもなりかねなかったが、幸いに負傷者はゼロ。倒木の撤去作業は急ピッチで進められ、一夜明けた翌3日目にはきれいに整備された。
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競技は進行の遅れにより変則的なスケジュールを強いられながらも、全選手が4日間で72ホールを完走。ジョン・ラーム(スペイン)が初のグリーンジャケットを手にした。
「サロンパスカップ」は記録的な難しさ 予選通過ライン9オーバー
国内女子メジャー初戦は例年にない厳しいセッティングに強風が重なり、予選ラウンドを終えてアンダーパーは首位の吉田優利ただひとり。予選通過ラインは通算9オーバーまで下がり、公式戦に昇格した2008年以降の大会予選カット最多スコア記録を1ストローク更新した。
週末も強風は続き、優勝した吉田のスコアは通算1オーバー。今年と同じ西コース開催の昨年大会の優勝スコアは通算12アンダーだった。
岩井千怜が1ホールで池ポチャ5発の「14」
6月までにシーズン2勝を挙げるなど好調が続いていた岩井千怜が、2日目の16番(パー4)で池に5度入れるなど「14」をたたいた。1Wのティショットは左サイドの池へ。グリーンまで210yd地点のラフにドロップした3Uの3打目も再び池に消えた。5打目と7打目、クラブを3Wに替えた9打目も池…。
11打目でようやく池を越え、ラフから30ydの12打目でピン奥3.5mにつけて12オン2パット。記録の残る1990年以降では、2017年「NEC軽井沢72」初日の5番(パー4)で山田成美が記録した「15」に次ぐ2番目のワーストスコアとなった。
原英莉花がスコア誤記で失格/米女子2次予選会
米女子ツアーの来季出場権をかけて4日間の2次予選会に臨んだ原英莉花が、スコア誤記(ゴルフ規則3-3b)のため失格となった。34位で3日目に入った原は「67」をマークし、通算5アンダーの12位に浮上。40位タイ以内が進める最終予選会「Qステージ」に前進…と思われた矢先だった。
マーカーを務めた同伴競技者が、本来「5」(ボギー)とするべき8番ホールのスコアを誤って「4」と記入。原は確認のサインを入れて、そのスコアカードを提出してしまった。原は想定外の事態に「応援してくれるファンの方にも本当に申し訳ない。最悪です」とコメント。24歳の米ツアー初挑戦は、まさかの結果で幕を閉じた。
ルーキー菅楓華が過少申告により失格 /女子ファイナルQT
国内女子ツアーの来季出場優先順位を決めるQTファイナルステージにおいて、通算6アンダーのQTランク5位で終えていたルーキーの菅楓華(すが・ふうか)がゴルフ規則3.3b(3)「ホールの間違ったスコア」により失格となった。同ランクは出場選手の中で最下位となる104位に下がり、来季は下部ツアーが主戦場となる見込み。
菅は、ボギーとした最終ラウンド11番(パー4)のスコアが「4」と記入されたスコアカードを提出。ゴルフ規則20.2e(2)「競技が終了した後にプレーヤーを失格とすること」に基づき、競技終了から3日後の12月4日に日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)から発表された。