2026年 アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権

弟が見せた夢舞台への距離 松山英樹の背中追う長崎煌心「僕はまださびた刀」

2026年 アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 事前 長崎煌心
大会初出場の長崎煌心

◇アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 事前(28日)◇テ・アライリンクス サウスC(ニュージーランド)◇6842yd(パー71)

本大会の優勝者には、翌年の海外メジャー「マスターズ」と「全英オープン」の出場権が与えられる。2010年に松山英樹がその道を切り開くと、金谷拓実、中島啓太と世界で活躍する選手たちが後に続いた。

もっとも、長崎煌心にその夢を現実のものとして意識させたのは、誰よりも身近な存在だったという。「本当にマスターズと全英オープンがすごく目の前まで来ていたので、なんて言うか…『本当に夢じゃないな』『すごく近くにあるんだな』と思いました」。昨年、弟・大星が激闘の末、チャンスを目前で逃した姿を目の当たりにしたことで、夢舞台への切符が手の届くところにあることを実感した。

そんな思いを胸に迎える初めての大会は「楽しみですね。たぶん緊張は全くしてないです」。落ち着いた表情の裏には、10月に立て続けに経験した大舞台も少なからず影響している。

2026年 アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 事前 長崎煌心
2週連続の大舞台は自信になった

「もうベイカレントがちょっとすごすぎて…」。思わずそう漏らすほど衝撃を受けたのが、東北福祉大の先輩・松山の名を冠したアマチュア予選会「Hideki Matsuyama Amateur Challenge Presented by LEXUS」を突破して出場権をつかんだ日本開催のPGAツアー「ベイカレントCレクサス」だった。

さらに翌週には国内メジャー「日本オープン」にも出場。「ベイカレントでは自分の飛距離に対する自信だったり、日本オープンではショートゲームだったり。学びが多く本当にすごくいい経験ができている」と収穫の多さを実感している。

2026年 アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 事前 長崎煌心
前年大会で惜敗した弟・長崎大星(中央)の勇姿が希望となった

本大会史上唯一の連覇を遂げた松山への敬意はひときわ強い。「この大会で2連覇して、マスターズに行ってローアマも取って。なんかちょっと桁違い」と舌を巻く。「僕は本当に荒削りで、まだ“さびた刀”を使ってる感じなんですけど、あっちは本当に“切れ味のいい完成された刀”を使ってるような感じ。僕のちょっとダフったようなミスも、英樹さんからしたら大ダフリのミスなんだろうな」と先輩との大きな差を表現した。

もちろん、いきなり完成形になれるとは思っていない。「まずはしっかり4日間戦い切ることを目標に、もちろん優勝を目指して上位でしっかり戦っていければ」。弟があと一歩まで近づいた夢舞台への切符へ。大舞台で磨かれた“さびた刀”の切れ味を試す時が来た。(ニュージーランド・オークランド/安平賢太郎)

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