マスターズ&全英オープンの切符へ 4打差追う佐藤快斗が描く理想のシナリオ
◇アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 3日目(31日)◇テ・アライリンクス サウスC(ニュージーランド)◇6842yd(パー71)
フィールドにわずか4人しかいないアンダーパーのひとりに名を連ねた。5位から出た佐藤快斗(東北福祉大)が4バーディ、3ボギーの「70」をマーク。首位と4打差の通算3アンダー4位で、逆転優勝へ望みをつないだ。
出だし1番で右に出たティショットがブッシュにつかまった。2打目はフェアウェイに出すだけとなり、3オン2パットのボギー発進。「午前中はティショットの乱れから、ちょっとバタバタしてしまった」と続く2番でも右に出たボールがバンカーにつかまったが、20m近いロングパットを寄せてパーでしのいだ。
悪い流れに傾きかけても、「気持ちを早く切り替えてやれた」と徐々に本来のリズムを取り戻した。1つ落として迎えた12番(パー3)では奥10mを沈めてみせると、続く13番(パー5)もアプローチを1mにつけ、連続でスコアを伸ばした。グリーン左手前のバンカーにつかまった16番でも2打目を4mに寄せてバーディを奪った。
難コースで安定してスコアをまとめられている要因には、現地キャディとの連係を挙げる。「キャディさんと話して、風も計算して、どこに落とすか決めてやっていた」。コースを熟知する心強い相棒と相談を重ねながら、目まぐるしく変わる風にも対応できているという。
東北福祉大3年の20歳は、昨年「日本アマ」を制し、ナショナルチームにも所属する実力者。過去2度の出場では41位(2023年)、43位(24年)と上位争いには絡めなかったが、今年6月には「全英アマ」(ロイヤル・リバプールGC)などリンクスでの試合も経験。海外で揉まれながら、少しずつ引き出しを増やしてきた。
松山英樹が2010、11年に連覇し、その後は金谷拓実、中島啓太と続いた。4人目となる日本勢の優勝が見える位置にいるものの、「あんまり気にせずやっていきたい」と表情は冷静だ。
これまで勝ってきた大会はいずれも逃げ切りだった。「追って勝ったことがないので、どうなるか分かんないですけど、逆転を目指してしっかりやっていきたい」。勝てば「マスターズ」と「全英オープン」への切符が手に入る。初の逆転Vで夢舞台への扉をこじ開けてみせる。(ニュージーランド・オークランド/安平賢太郎)