2026年 アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権

松山英樹に続く2人目の大会連覇 ラオパクディー「彼の足跡を追っていけたら」

2026年 アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 4日目 フィファ・ラオパクディー
フィファ・ラオパクディーが松山英樹以来の大会連覇を達成した

◇アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 最終日(1日)◇テ・アライリンクス サウスC(ニュージーランド)◇6842yd(パー71)

18番(パー5)で最後のパーパットを沈めると、フィファ・ラオパクディー(タイ)は何度も雄叫びを上げた。最終日を3バーディ、2ボギーの「70」で回り、通算6アンダーで大会連覇を達成。2010年、11年大会を制した松山英樹以来、史上2人目の快挙となった。

11番で首位だったザック・スワンウィック(ニュージーランド)がトリプルボギーを喫した一方、ラオパクディーはバーディを奪った。「11番のパットを決めた直後は手が震えていた」。その後も「まだ自分は追いかける立場なんだ」と言い聞かせ、「積極的に攻めながらも賢く。それを終盤まで実践できたと思う」と、3打差で勝ち切った。

タイ東部ラヨーン出身の21歳で、本名はポンサパック・ラオパクディー。ゴルフ指導者の父のもと幼い頃からクラブに親しみ、13歳でナショナルチーム入りを果たした。現在は米アリゾナ州立大に通っている。

2026年 アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 4日目 フィファ・ラオパクディー
苦悩を乗り越えつかんだ勝利

前年大会では最終日に単独首位の長崎大星を6打差で追いかけ、後半に5バーディを奪うなど猛追。通算15アンダーで並び、プレーオフ3ホール目で競り勝った。タイ勢として初の大会制覇を成し遂げ、今年の「マスターズ」と「全英オープン」の出場権を手にした。いずれも予選落ちに終わったが、「まるで本物のプロゴルファーになったような生活を経験できた」と振り返る。

今年3月の米大学大会を最後に優勝から遠ざかり、自信が揺らぐこともあった。「頭の中では『もう自分にはその力がないんじゃないか』という声が聞こえてくることもあった」と、葛藤していたという。

それでもあきらめず掴んだ栄冠に笑顔がこぼれる。「自分を信じることを決してやめなかった。今回の優勝には本当に大きな意味がある。自分にはまだ勝てる力があるんだと自らに証明することができた」

2026年 アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権 4日目 フィファ・ラオパクディー
ヒデキ・マツヤマの後を追う

この舞台から世界に羽ばたき、今もPGAツアーの一線で活躍するアジアの先輩への敬意も忘れない。「ヒデキ・マツヤマは日本だけでなく、アジアのゴルフ界に大きな影響を与えてきた選手。彼と同じように2年連続で優勝できたことは本当に光栄。僕も彼の足跡を追っていけたら」と話した。

優勝により、来年のマスターズ(ジョージア州/オーガスタナショナルGC)と全英オープン(スコットランド/セントアンドリュース オールドコース)への切符を再び手にした。

「今までやってきたことを続けるだけ。もっといい選手になって、来年に向けてしっかり準備していきたい」。苦悩の先で取り戻した自信を胸に、再び世界最高峰の舞台に挑む。(ニュージーランド・オークランド/安平賢太郎)

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