<2010年大会>日本人アマチュア選手初のマスターズ出場権獲得
マスターズ2年連続出場を狙う松山英樹「強い気持ちで」
今年4月の「マスターズ」で日本人史上初のローアマチュアを獲得した松山英樹(東北福祉大2年)が16日(金)、ディフェンディングチャンピオンとして臨む9月29日(木)開幕の「アジアアマチュア選手権」を前に意気込みを語った。
松山は昨年、霞ヶ関CCで行われた「アジアアマチュア選手権」を制して「マスターズ」の出場権を獲得。今年も同メジャーの出場権をかけた戦いが9月29日(木)~10月2日(日)の4日間、舞台をシンガポールのアイランドカントリークラブ・ニューコースに移して開催される。
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16日(金)に行われた“会見”は、マスターズの舞台であるオーガスタナショナルGCの広報担当者が、宮城県仙台滞在中の松山に対して国際電話でインタビューを実施。電話会議システムを使用し、日本及び米国、英国、シンガポールなど各国のメディア担当者はその模様を聞きながら質疑応答に参加するという異例のものとなった。
約25分間のインタビューの中で松山は「去年優勝してマスターズに出場したことで、この大会の大きさを知りました。いろんなメディアの方に注目されたのは良かったと思う」と一年前を振り返る。そして2連覇のかかる大会を前に「ディフェンディングチャンピオンとして迎えるので、去年よりもプレッシャーはあるが、みんなにチャンスがあるので自分もしっかりプレーして頑張りたい」と話した。
シンガポールでのプレーは自身初となるが「楽しみです。現地に入ってから練習ラウンドなどで、いろんな調整をしていきたい」と意欲。また、海外メディアからプロ転向の時期を問われると「日本のQTを受けるのは(大学4年時の)再来年になると思います。大学の試合でもっと勉強することがあるので、しっかり大学を卒業してからプロになりたい」と強調した。
「アジアアマチュア選手権」はアジア太平洋ゴルフ連盟の33の加盟国から120人が参加。4日間72ホールのストロークプレーで争われ、36ホール終了時点で上位60位タイの選手が第3ラウンド以降に進出。優勝者には来年のマスターズ出場権および、全英オープンの国際最終予選会の出場資格が与えられる。「優勝を目指しているが。それだけを目標にするのではなくて一打、一打に集中したい。日本の選手もたくさんいる。全員がマスターズのチケットを狙っているので、その人たちに負けないように強い気持ちで臨みたい」。胸に残るオーガスタへの強い思いとも戦いながら、松山は大会連覇を狙っていく。