タイガー・ウッズが単独首位!/エミレーツオーストラリアンオープン 2日目
2009年 WGC CA選手権
期間:03/12〜03/15 場所:ドラール・ゴルフリゾート&スパ(フロリダ州)
タイガー登場!「WGC-CAチャンピオンシップ」練習ラウンド&インタビュー
ガルシアとビジェガスがWGC初優勝を狙う一方、タイガーはWGCで15勝を誇ります。ガルシアとビジェガスの2人を自宅に招いて、トロフィーを見せびらかしたいかも知れないタイガー、今週は「WGC-CAチャンピオンシップ」7勝目を目指します。
水曜日の早朝、練習ラウンドを行ったタイガーについてお伝えしましょう。先々週の「WGC-アクセンチュア・マッチプレー選手権」でタイガーが練習ラウンドを行った時の大騒ぎに比べると、今日はタイガーにとってごく普通の雰囲気に感じられたことでしょう。
<< 下に続く >>
タイガーは日の出前、まだ月が明るく輝く頃コースに到着。既に多くのファンが集まっていました。しかし3勝を上げたドラルに着いたタイガーは、ファンの期待を裏切るように練習場を素通りして1番ティーへ。ドライバーでいきなり300ヤード越えのティーショットを放った後、タイガーの姿は霧の中に消えました。
記者
「調子は、どうですか?」
タイガー・ウッズ
「いい感じですよ。あとはストロークプレーで競技のカンを取り戻せるかどうか次第です。マッチプレーとは違いますからね。今週は4ラウンド続けてプレーできるので楽しみです。」
タイガーにとっての成功とは優勝のみ。勝利に向けての執念を燃やし続けるタイガーは、8ヵ月のブランクの後、復帰ドラマの第2幕に向けて、今週も高い目標を掲げています。
記者
「復帰後、早く優勝したいでしょうね?」
タイガー・ウッズ
「ええ、勝てば自信も深まりますし、マスターズの前に優勝できれば儲けものと思っています。」
タイガーの出場で、CAチャンピオンシップは今年も大きな注目を浴びています。それは、不況のあおりを受けているPGAツアーにとって嬉しいこと。タイガーは自らが及ぼす影響について控えめに話しながらも、ツアーを支える役目を果たすことに意欲的です。
大会ディレクター
「先週の金曜日、午後2時2分にタイガーの出場が明らかになって以来、事務所の電話は鳴りっぱなしでした。今週はもの凄い数のギャラリーが集まる見込みです。」
タイガー・ウッズ
「これからもツアーをサポートするために出来ることなら、何でもしたいと思っています。選手みんなが協力して、PGAツアーの発展を支えたいですね。」
過去9ヵ月、タイガーが競技でプレーしたのは2日間。メデイアとファンは、タイガーの左膝の状態を本人以上に心配しています。
タイガー・ウッズ
「アクセンチュア・マッチプレーに出る前は、ちょっと不安でしたが、2日間プレーして問題がなかったので安心しました。アップダウンのきついコースを歩き、平らではないライからボールを打つなど、様々な状況でも膝は痛まなかったので自信がつきましたし、これならイケると思えましたね。」
記者
「膝を考慮してスイング改修はしましたか?」
タイガー・ウッズ
「新しいスイングチェンジはありません。スイングは今までと同じで、違うことと言えば前より土台が安定していることです。もっと楽にボールをコントロール出来るようになる事が以前からの課題でしたが、下半身が安定することによって可能になりました。それでもヒザには毎日細心の注意を払っています。今までは毎朝ヒザが痛かったのに、痛みがまったくなくなって正直、ちょっと変な感じです。ある意味それが普通になっていましたからね。今週はマッチプレーではなく、ストロークプレーなのでどれだけプレーするかという計算が出来ます。この大会のいいところは予選カットを気にせず4ラウンドプレーできることです。4日間、大会の雰囲気を味わうことは今の自分にとって大事なことだと思います。目標は勿論優勝です。」
96年のプロ転向後、タイガーがPGAツアーでマスターズの前に1勝もできなかったのは、98年だけとなっています。タイガーは、この大会の後、マスターズの前は、タイトル防衛戦のアーノルド・パーマー・インビテーショナルに出るものと思われます。