フロリダ州ブルックスビル。普段は静かな田舎町に多くのゴルフファンが集い、メジャー大会並の盛り上がりを見せた。街中を沸かせたイベントの顔合わせは、「ワンダフル・ワールド・オブ・ゴルフ」に5度参戦し、常連となりつつあるフィル・ミケルソンと、そのミケルソンを昨年の「全米プロ選手権」で破り、初メジャータイトルに輝いたデイビッド・トムスのマッチ。
フィル・ミケルソン「この大会は大好きでね、「ワンダフル・ワールド・オブ・ゴルフ」の往年の試合は「ザ・ゴルフ・チャンネル」でも良く見ているんだ。パーマー対ニクラスとか、いまでも興奮する試合がいっぱいだからね。僕の試合も30年後とかでも人々に感動を与えられる試合にしたいと思っているよ。それに1対1の真剣勝負は本当に面白いしね。」
デイビッド・トムズ「名プレーヤーたちの戦いには感動させられてる。そんな素晴らしい試合に僕自信が出られるなんて本当に光栄だ。全米プロに勝てたから、僕にも声がかかったんだけど、ミケルソンとやれるなんて嬉しいね。」

シェル主催のこの大会の40年の歴史で守られてきた伝統、過去133回の対決同様、ギャラリーはプロたちのすぐ側で観戦。普段の試合では考えられないほど、間近で選手たちの息遣いを感じられることがこの大会の「特徴」なのである。
試合は、ミケルソンがバーディ、イーグル、バーディ、バーディといきなり4ホール先勝してスタート。その後も常にリードを守りながら、最終的にストロークプレー方式で行われた試合を1打差で勝ち、昨年の「全米プロ選手権」での借りを返した。