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オーストラレイジアンツアー「全豪プロ選手権」最終日

オーストラレイジアンツアーのメジャーイベント、「全豪プロ選手権」。土曜日の3ラウンド目が雨のため途中でサスペンディッドとなり、日曜日の朝に繰り越しとなった今年の「全豪プロ」。日曜日は快晴に見舞われるはずが、すっきりしない天気のせいで「すっきりしない結果」が出てしまった。

日曜日の朝に3ラウンド目が終了した時点ではジャロッド・ムーズリーが2位のピーター・ロナードに5打差をつけ18アンダーでダントツのトップを走っていた。しかし最終ラウンドでロナードがチャージをかけた。4番までに2つのバーディを奪い14アンダーにスコアを伸ばす。一方のムーズリーも6番パー3でピン横3メートルにつけ再び両者の差は4打。しかし、ロナードもすぐさま7番で7メートルのバーディパットを決め3打差に戻す、こんな両者の攻防戦が過熱しつつあった最中になんと天気の悪戯。悪天候のため1時間少々の中断が余儀なくされた。

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そして試合再開後、ロナードのチャージは続き、一方のムーズリーは崩れはじめ首位に踏みとどまるのが精一杯の状態。15番でも短いバーディチャンスを得たムーズリーはパットを外してしまい厳しい状況。そんな中、ロナードが16番でアプローチミス。グリーンサイドのラフに入れてしまったロナードはこのホールをボギーとしてしまい、ピンチに追い込まれる。

1打差のまま迎えた18番。ここでロナード起死回生のスーパーパットが決まる。ピンまで23メートルのバーディパットを執念でねじ込んだロナード。入れた本人はガッツポーズ。見ていたムーズリーは信じられないという表情だった。

しかし2人がスコアカードにサインを終えた頃にはすでに夕暮れ。プレイオフは1ホールできるかどうかという暗がりになっていた。そのプレイオフホールでムーズリーが今度は15メートル級のバーディパットを決めれば優勝というチャンス。しかしボールは一転がり足りず勝負が決まらない。この時点でオフィシャルが2人を呼び、相談を持ちかけた。暗闇の中で続行するか、明日に持ち越すか。この相談に2人は「それは選手が決めることではない」と判断を委ねると、驚く内容の答えが戻ってきた。なんと勝負は引き分けだというのだ。なんと「全豪プロ選手権」という豪州のメジャーで初の2人の優勝者が誕生してしまった。

ピーター・ロナード
「できればあと1ホールでも、いや必要なだけプレーしてはっきりさせたかったね。でも今日はもう暗すぎるし、明日への延長は2人のスケジュールも、このコースのスケジュールも厳しいからしょうがないみたいだ」

ジェロッド・ムーズリー
「僕は嬉しいね。今日は苦戦してなんとか踏ん張ったって感じだからね。まぁ明日に繰り越せないのはちょっと残念だけど、しょうがないね」

◇最終結果
優勝タイ(-17):ピーター・ロナード(68)、ジャロッド・ムーズリー(73)
3位(-14):スチュアート・アップルビー(67)
4位(-13):グレッグ・ノーマン(69)
5位(-12):グレッグ・シャルバーズ(70)
6位(-11):アーロン・バッデリー(73)
7位(-10):アダム・スコット

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